パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

ピーターラビット展 at Bunkamuraミュージアム

2016年08月14日 | アート・文化
みんな大好き、ピーター・ラビット。しかし、私は作者のことは知りませんでした。
絵本以外にも凄いことを残された方ですね。

作者、ビアトリクス・ポターは裕福な家庭で育ちました。
子供の頃から動物や植物のスケッチが好きだった彼女は、避暑地として家族と訪れた湖水地方の自然に多大なる影響を受けます。
印税でこの地方の土地を購入し続け、最終的には、4000エーカー(約16.2平方キロメートル)の土地がナショナルトラストに寄付、今もその自然が残っています。
凄いですね、この時代に環境保護活動。それも大規模に。


ピーターラビットの始まりは、元家庭教師の息子、ノエル少年が病気で伏せている時、彼宛に描いた絵手紙が始まり。彼女が飼っていたウサギがモデルです。
その後、これをモノクロで自費出版。評判を呼び、後にカラー刷りで出版。これが私達の見るピーターラビットです。
飼っていたいたウサギ。これがピーターの原型。


ピーター・ラビットの始まり絵手紙の一部


自費出版。出版社に持ち込んでも、拒否されたので、自費出版したそうです。


ピーターラビットの本は、この処女作のみ。続編と言うべきものが1冊ありますが、それは、ピーターの兄弟が主人公。
知らなかったわ。
続編「ベンジャミン・バニーのおはなし」から。
   

あと、私が驚いたのは、ピーター・ラビットを意匠権登録している事。濫造されたくなかった、が理由ですが、この当時、法律に通じていた彼女、ブルジョワジーの家庭とは言え、目ざといですな。
女性は、お金にシビアですな。それが先の寄贈にも繋がる訳ですな。
ピーター・ラビットのぬいぐるみを自ら作って、写真に撮り、申請したそうです。


彼女の絵は小さいです。名刺を一回りか二回り大きい用紙に水彩画。
女性・子供に大人気の展示会です。行列が混んでいて、列の後ろから覗きました。見づらかったなァ。
野郎にとっちゃぁ、そこまで熱心に見ることはないか・・・
 

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