私のお気に入りの美術館、と言うか、地元の埼玉県立近代美術館に行ってきました。
そこでは、「清水晃・吉野辰海展」が開催されています。
ここで、清水晃の作ったオブジェがメカメカしくて面白そうなので行きました。
まあ、面白かったですね。一方、吉野辰海は犬をモチーフとしたオブジェなのですが、これは犬と言うより、物体Xと言った感じで、美しいというよりは、化け物みたいで、これを連続してみせられると、気が落ち込みそうです。
とまあ、企画展は期待したほどでもなかったのですが、今回、この美術館に行った本当の理由は、中銀カプセルタワーの一部が美術館がある公園内に設置されたからです。メタボリズムですよ。この建築思想が実現することはほぼ無かったのですが、一部が実現化しました。それが黒川紀章が設計した中銀カプセルタワーです。ビルは解体され、その1室がこの美術館に寄贈されたのです。
居住性には色々と問題があるらしく、また、アスベスト問題、世界遺産問題等最後は色々物議を醸し出して頂きました。こう言ったスキャンダル性は歴史に名を残す作品に必ずついて回るの属性かもしれません。
中を覗きましたが、ガラスが反射して写りが悪いです。ちなみに手前にあるオープンリールデッキはソニー製でした。
常設展示室では、ポール・デルヴォー1枚、ドーリス・モニ2枚、モネが2枚(内1枚が初期の風景画でまんま写実的な画)が展示されていました。デルヴォーにモニですよ、地元で見ることができるなんて。
近くで子供達がサッカーをしていましたが、まるで無視されていました。このカプセル。建築に興味が無いとこんな物でしょうね。
印象派の他にメタボリズムまで鑑賞できるとは。しかもアルネ・ヤコブセンのアント・チェアに座ってきました。地元でこれらが出来るとは。侮れませんな、この美術館。
企画展以外が面白いなんて、別の意味で行って良かったなと。
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