共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今日は我が身?!

2013年09月05日 11時33分55秒 | 日記
昨日、呑気に他所様の天候の心配をしていましたが、今朝は遂に我が身にも災難が降り懸かって参りました。

寝入っていた午前3時過ぎ、突然の轟音と振動で目が覚めました。どうやら近くに落雷したらしいのですが、何しろ最初は寝ぼけていたのと雨戸をたてていたのとで、すぐには理解できませんでした。しかしながら、その後で2度、3度と閃光と轟音とが襲来する中で、しばらく経ってから「あぁ、さっきのは雷だったんだ…」とわかったのでした。

しかし、話はそこで終わらないのです。寝直していたところ、今度は雨戸に打ち付ける凄まじい雨音に、再びたたき起こされてしまったのです。

その頃には時計の針も6時半を過ぎていて、外もほの明るくなっていました。ただ、部屋の窓と雨戸を開けて確認するのも危険かな…と思ってお勝手の窓を開けてみたら、外はテレビのニュース映像で見たような、景色が白く煙るほどの大豪雨キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!という状況でした。

そしてしばらくした時、突然閃光が閃き爆音が轟いたと同時に、我が家が突然暗くなってしまったのです。そうです、今度は何らかの電気系統に落雷したらしく、一帯が停電してしまったのです。『これは復旧に時間がかかるパターンかなぁ』と思っていたのですが、程無くして灯りが点いたので安心していました。そうしたら30分程経って再び停電してしまいました。この時にもわりあい早くに復旧したのですが、何となく嫌な予感がしたので、雨が小康状態になるのを待って、いつもより大幅に早目に家を出ました。

バスを降りて駅へ向かうと…予感は的中していました。2度の落雷は鉄道にも影響を及ぼし、小田急線の海老名駅の改札口では御覧のように、画面右上の電車の発車時刻を表す電光掲示板が真っ暗になっていました。しかも小田急線ばかりでなく、比較的天変地異に強いと言われている相鉄線までもが、海老名~大和間で運転を見合わせていました。その後しばらくして小田急線の方が先に運転を再開したので、相鉄線のホームにいた人たちが振替輸送のために続々と小田急の改札口に上ってきて、こんなに閑散としていた改札は、この写真を撮った数分後あっという間に大混雑になったのでした。

それにしても、こういうところに不特定多数の人が一箇所に集まると、時に個人の人間性が垣間見えるような現象が起きるものです。改札の側に立っていたら、バスセンターの方から上がって来た初老の御婦人方が私の横を通り抜ると、一人の駅員を摑まえて矢継ぎ早に現状について質問攻めにしていたのです。それだけならよくあることなので別段気にも留まらないのですが、そのうち質問が怒号に変わってきたのです。

「これから急いで新宿に出なくちゃいけないのに、どうしてくれるのヨっ?!」
「何とかなんないの?!」
「走り出したんなら、間引いてでも運転させなさいよ!」

あっちからもこっちからも至近距離から自分勝手で下品なヲバサン達に囲まれて、哀れ年若い駅員は汗だくになりながら、それでも丁寧に答えを返していました。しかし、この光景を見聞きしていた私の頭の中では

『知らね~よ…!』

という文字が躍っていました。

こういう人たちを遭遇する度に思うのですが、別に電車を止めてしまったのは目の前の駅員さんではないわけです。それなのにこのテの人たちというのは、まるで今自分の目の前にいる駅員が止めた張本人か何かと勘違いして、それこそ鬼の首でも獲ったかのような物言いをしている様子が多々見受けられます。自分勝手もここまで来ると、もはや社会の害悪と言っても過言ではありません。しかもこういう品位の低い行動に走るのは、いい年をした大人が殆どです。

そんなことを思いながら駅員を責め続けているヲバサン達を見ていたら、何とも情けない気持ちになってきて


「もしもし、そこのヲバサマ方。電車が止まったのは別にこの駅員さんが悪いわけじゃありませんよ。天変地異なんですから、この人たちにはどうしようもないことなんです。第一、朝の6時台頃から物凄い大嵐だったわけだし、停電まで起きたんですから、電気を使って運行する公共交通機関に何らかの影響が出ているであろうことくらい、容易に想像がつくことですよね。私だってこんなに早く出てこなくてもいいところを、ある程度時間を見て家を出てきているんです。だから、そんなに新宿に急がなければならないことが分かっているのであれば、あと1時間早く化粧前に座って身支度を整えられたらいいだけのことではないですか?要は危機管理能力と想像力の有無ですよ。」


と言うだけ言って、ろくに後ろも見ずにさっさと改札に入って行きました。

エスカレーターを降りる時に、さっきのヲバサン達のいたところに目をやったら、ヲバサン達の猛襲から開放された青年駅員さんがこちらに向いて敬礼して下さっていました。ああいう身勝手な人たちにも我を押し殺して対応しなければならない大変なお仕事ですが、頑張ってほしいと思ったのでありました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする