ちょっと変わったホトトギスの花
キイジョウロウホトトギスが咲いてきました。
あまり見ない花、
崖などから垂れ下がって咲く黄色い花です。
向島百花園で数年前から見られるように、
池への給水路の崖に咲いています。
キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)。
黄色い、とても上品な花。
上臈(じょうろう)とは、貴婦人とか高僧とかいう意味。
崖の上から長く垂れ下がる茎の茎頂や葉腋に
黄色の花を下向きにつけます。
紀伊半島南部の固有種、
優雅な姿から江戸時代の大奥の女中の役職名である上臈(じょうろう)、
花の内部の模様がホトトギスに似ていることからこの名がつきました。
狭い水路の崖に咲く花、
水路の上からしか撮ることができません。
この水路には昔からカエルさんが、
面白いことにこのカエルさん
ときどき居場所や向きを変えます、今はこの位置。
ウメモドキの実。
ウメモドキは果実が観賞の対象になることが多いですね、
雌雄異株のため、果実は雌株だけに付きます。
例年もっとびっしりと実がつくけど今年は?。
サネカズラの実が大きくなってきました、
このあと真っ赤に熟れて目を楽しませてくれるので
和歌などにも多く詠まれています。
「核葛(さねかずら)のちも逢ふやと 夢のみに
祈誓(うけひ)わたりて年は経(へ)につつ」 万葉集/柿本人麻呂
data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影 10月 11日 向島百花園