関西にお住いの作家の友人、越水利江子さんの新シリーズの第一巻です。
6年生の春、学校の行事で、安土城址にトレッキングをしていた「竜胆」「三香」「薫子」の3人は、暗い緑色の岩石に触れたとたん、安土桃山時代へと時を越え、空を飛び、空間移動してしまいます。
そこからは、舞台は安土城。
安土城でのドキドキハラハラする冒険活劇がはじまります。
『風のラヴソング』(岩崎書店刊~現在は青い鳥文庫刊)や『あした、出会った少年』(ポプラ社刊)で、リリカルなリアリズム文学を読ませてくださった利江子さんが、どうやら、もうひとつの、作家としての大きな鉱脈を探し当てられたようです。
そう、それがこの『時空忍者 おとめ組!』や『忍剣花百姫伝』シリーズ(ポプラ社刊)です。
とにかく、信長の時代がきっちり調べ上げられています。その上で、エンタメとして読者を楽しませながら、冒険活劇を展開しているので、時空ファンタジーとはいえ、リアリティがあります。
調べ上げ、リアリティをもたせた物語世界を、越水利江子の筆の力で、ぎしぎし・・・いえ、あるときはロマンティシズムに溢れ、描ききっています。
キャラの立て方も、いやはや、おもしろいです。
私は個人的には「夢童子」のキャラが気に入りました。
いまの「歴史小説」ブーム。これは大人の本に限ったことではありません。こうして、物語世界を楽しみながら、歴史を知っていく。
あらたな、子どもの本における物語の楽しみ方のひとつです。
皆さま、お読みになってみてください。
6年生の春、学校の行事で、安土城址にトレッキングをしていた「竜胆」「三香」「薫子」の3人は、暗い緑色の岩石に触れたとたん、安土桃山時代へと時を越え、空を飛び、空間移動してしまいます。
そこからは、舞台は安土城。
安土城でのドキドキハラハラする冒険活劇がはじまります。
『風のラヴソング』(岩崎書店刊~現在は青い鳥文庫刊)や『あした、出会った少年』(ポプラ社刊)で、リリカルなリアリズム文学を読ませてくださった利江子さんが、どうやら、もうひとつの、作家としての大きな鉱脈を探し当てられたようです。
そう、それがこの『時空忍者 おとめ組!』や『忍剣花百姫伝』シリーズ(ポプラ社刊)です。
とにかく、信長の時代がきっちり調べ上げられています。その上で、エンタメとして読者を楽しませながら、冒険活劇を展開しているので、時空ファンタジーとはいえ、リアリティがあります。
調べ上げ、リアリティをもたせた物語世界を、越水利江子の筆の力で、ぎしぎし・・・いえ、あるときはロマンティシズムに溢れ、描ききっています。
キャラの立て方も、いやはや、おもしろいです。
私は個人的には「夢童子」のキャラが気に入りました。
いまの「歴史小説」ブーム。これは大人の本に限ったことではありません。こうして、物語世界を楽しみながら、歴史を知っていく。
あらたな、子どもの本における物語の楽しみ方のひとつです。
皆さま、お読みになってみてください。