20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(万城目学・ちくまプリマー新書)

2010年05月19日 | Weblog
 今夜は隔月で行っている「Beー子どもと本」の研究会です。
 今回のテキストは万城目学の『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』
 
 万城目学といえば、『鴨川ホルモー』や『鹿男あをによし』などが有名な、私も大好きな作家のひとりです。
 京都大学出身で、いま活躍している作家といえば、他に平野啓一郎や、森見登美彦、ミステリーでは綾辻行人などがいます。
(そうそう、仲よしの児童文学作家のTさんも京都大学の仏文出身でした。Tさん、ご覧くださっていますか?) 
 
 さて、その大人の本の作家で、綾辻行人をのぞき、彼らと比べて万城目学はある意味わかりやすい。読解しやすい作家です。
 その読解しやすさが、私にとってはまた魅力です。
 平野啓一郎などは難解すぎて、入っていくまでにいくつものハードルをクリアしなければなりません。

 さて、この『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』、わたし、いままでの万城目学の作品の中でいちばん好きかも知れません。
 昨年から『飛ぶ教室』(光村図書)で書評を担当させていただいておりますが、次回取り上げる作品について、すでに編集部にお知らせしてあるのですが、どれかと、この作品をチェンジしたいくらい好きでした。
 でも、この『かのこちゃん・・・』は児童書ではありませんので、「児童書」のカテゴリーに括るのは難しいかもしれません。
 要はそれくらい、こういった傾向の作品を、わたしは大好きなのです。
 こういった傾向って、どんな傾向かですって?
 それはぜひ、お読みになって確かめてください。
 
 さてさて、今夜の「Be」では、どんな意見が飛び交うでしょうか?
コメント
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