20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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June bride

2010年06月01日 | Weblog
 今日から6月です。
(写真は、画像サイトからお借りしたフクシアの花)  
 
 数十年前、私はJune brideでした。
 そう、6月の花嫁でした。

 母たちからは、黒留袖を袷にするか単衣にするか、「中途半端な季節」と恨めしそうに言われたものです。
 当時は結婚式といったら、春か秋が定番でしたから。
 昔から新しもの好きだった私は、June brideの先駆けだったというわけです。
 案の定、当日は雨でした。
 けれど披露宴がおわるころには、すっかり晴れて、まばゆいばかりの夕日が。

 息子夫婦は9月。娘夫婦は10月に結婚式をあげました。
 息子たちの結婚式も、September rain、雨でした。窓に伝わる雨のしずくと、その日の主役である彼女の弾くピアノの音色が、すごく合っていたのをおぼえています。
 娘たちの結婚式は、10月の晴れた青空の日でした。
 披露宴会場の外にあったプールには、ひかりの粒がきらきらと躍っていました。

 記憶というのはこんなふうに、必ず、お天気とワンセットでインプットされているから不思議です。
コメント (10)
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