プリザードフラワー。
特殊な液が入っていて、このまま、一年から三年くらいは持つそうです。
あんまり、きれいだったから写真に写してきました。
このお店の、プリザードフラワーは、本当に華やかでうつくしいです。
2月の初め頃から、和室を温かく、華やかに彩ってくれていた、おひなさま。
昨日の友引に、しまいました。
習慣とは恐ろしいもの。
子どもの頃から、お雛祭りが終えたら、すぐにしまうというのが習慣でした。
お雛様だけではなく、お正月飾りも、クリスマスツリーも、カブトもです。
そうそう、私は苦手でしたが、節分にはイワシの頭を焼き、串に刺し、玄関に指していました。
でも翌朝、学校にいく頃には、きれいに片付けられています。
キョロキョロみまわしながら、空気を吸って、イワシの匂いの消えた玄関から、学校へ行きました。
前の晩に投げた豆も、きれいに掃き清められていました。
季節のものを、飾ったからと、いつまでもグズグズ出しっぱなしにしておくのは良くないと、祖母が言っていました。
着物も洗いたくなると、糸をほどき、洗い張り(洗った反物を、大きな板に貼り付け、のり付けして乾かす)アイロンなど、使わなかったと記憶しています。
そしてまた、着物に仕立て直す。
全部、祖母が一人で黙々とやっていた姿を思い出します。
母は自分でできないので着物はそのまま、「洗い張り屋さん」(洗濯屋さんとは違うようです)に出していました。
祖母は、几帳面で、器用な人でした。無駄のない生き方をする人でした。
私と同じ、12月25日のクリスマス生まれ。亡くなったのは、4月1日のエイプリルフールでした。高血圧で、68歳で脳溢血でした。
両親や、祖父の生年月日も、亡くなった日も、忘れているのに、なぜか祖母だけは覚えています。「じんこ、じんこ」(じゅんこじゃなくて)と、いつも怒られてばかりいたからかもしれません。
季節、季節で、一旦、区切りをつける。それが暮らしにメリハリをつける生き方だと教わりました。
四季を楽しむ歳時記だからこそ、そのけじめが大切なようです。
おひなさま、
「また、来年、お会いしましょうね」・・・。