先日、柚木沙弥郎の展覧会を見て、
「ああ、日頃の食卓は、食器も、同じようなものばかりじゃ、潤わない」と自覚しました。
そして、数年、使っていないお皿を、食器棚から出してきました。
黒いお皿には、マグロのお刺身の中トロ。
そばに、大葉や、茗荷の千切りと、ブロッコリースプラウトを、たっぷり添えました。ワサビもたっぷり添えて。
マグロが口の中で溶けて、お野菜が、そのあと、さっぱりと口の中を整えてくれます。
それだけで、料亭にいるみたい。
そして大きな粉引きの器には、揚げ豆腐とおナスの煮浸し。
上から鰹節をたっぷり振りかけ、汁に染み込むと、お出汁がさらに芳醇になります。
大根おろしを、時々は、たっぷり載せます。
最後は、鶏胸肉の、梅しそチーズ巻き。
鶏胸肉はなんといっても、我々世代の栄養の王者です。
意識的に胸肉を使うようにしています。
そんな感じで、和食のお店屋さんのような、器が存在感を出す、お料理を並べてみました。
「ああ、これが、生活を彩る。何気ない食卓でも、丁寧に食卓を扱う。だわ」
と、やはり、器一つこだわるだけで、食卓が非日常になります。
(お料理が載っている時、写真を取ればよかったのに、その時は、blogに載せる気がなかったので・・・。)
食べているものは、いつもと一緒なのに。
わざわざ出すのが面倒なので、日頃は、いつも使っている器で・・・。
たまに、こうした丁寧に食卓を扱う、工夫をしようと思いました。