20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

梅雨の晴れ間

2008年06月10日 | Weblog
 朝から、きらきらと梅雨の晴れ間がひろがっています。
 ベランダの花たちも元気です。

 今朝はこれからレッドアロー号にのって、秩父の母のところへ行ってきます
 帰りは3時25分発にのり、6時から池袋で行われる「子どもの本・九条の会」の運営委員会に出席する予定です。
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韓国ドラマ

2008年06月09日 | Weblog
 これといった出かける予定もなく家にいる休日の午前中は、いつもだいたい朝の10時半には、銀座か日本橋あたりの本屋さんにいます。本屋で立ち読みをしたり気になる本を買ったり、買い物をしたり。そして早めのランチを済ませ、お昼過ぎには帰宅します。
 いつもお蕎麦か、パスタあたりのお店に入ることが多いのですが、昨日はなぜか、久しぶりに「コレド日本橋」に入っている韓国料理のお店に入りました。
 雰囲気のある李朝の置物などの飾られた、本格的な韓国料理のお店です。 本場韓国のお料理のようにおいしいお店で、お昼だというのについ食べ過ぎてしまいました。
 実はいま、また韓国ドラマにハマっているのです。リアルタイムには見られないので、週末になるとDVDに撮っておいたものを一週間遅れで、お夕食を食べながら見ます。
 そんな事情から、韓国にまたまた限りないシンパシーを感じていて、ついふらふらと、そのお店に引き寄せられてしまったというわけです。
 
 韓国ドラマというのは、ペ・ヨンジュの『太王四神記』と、妃生を描いたBSのドラマ『ファン・ジニ』です。『太王四神記』はあまりにも荒唐無稽で、ここに書きようがないので置いておくとして・・・。(ならば、なぜ見るの?といわれそうですが・・・見始めてしまったゆえの惰性です)
 「ファン・ジニ」は、16世紀朝鮮王朝時代に実在した妓生(キーセン)の物語だそうです。
 ジニはその時代を代表する詩人であり、芸術家として知られている人だそうです。妃生(キーセン)という下層階級に生きていることへの差別や偏見と闘いながら、芸の道を追求し、本音で生きる女性のすがたを描いているドラマです。
 句会のお仲間に教えていただき、二回目から見ています。韓国でも評価の高いドラマだそうです。
 いわば「チャングム」の妃生版とでもいいましょうか。

 そんなわけで、とってもいい気持ちで、ソウルに旅行にでも行ったつもりになり食べ過ぎてしまいました。体脂肪計に乗るのが怖いくらいです。
 そこでお夕食はバランスをとってお蕎麦にしました。
 高島屋の地下食料品売り場で「辛味大根」を売っていたので、それを買ってきてすり下ろし、おろし蕎麦にしました。
 おろし蕎麦を食べながら、『太王四神記』を見ました。
 それにしても、この辛味大根、辛いのなんのって、見事な辛さでした。食べ過ぎて疲れていた胃に活気がもどって来たような気がしました。
 でもあまりの辛さに『太王四神記」が、うわの空になってしまいましたけれど。
 
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黒酢

2008年06月08日 | Weblog
 このところちょっと、黒酢にハマっています。
 とくに中華のときは必ずといっていいほど黒酢です。
 いままでは米酢ばかりでしたが、黒酢のおいしさに目覚めてから、お料理の楽しみがさらに広がりました。
 酢棘湯や、黒酢酢豚には、黒酢は欠かすことのできないものです。
 黒酢は好き嫌いというか、人によってお好みがあるようです。でもそういう方にもぜひ一度試していただきたいと思うくらいおいしいです。黒酢酢豚などの中華や、和食のアジの南蛮漬けなどをおいしくいただくコツのポイントは、長ネギの使い方でしょうか。長ネギと黒酢はほんとうによく合います。
 味わいが深く、奥行きがあり、病みつきになりそうなお味です。
 
「黒酢、黒酢」と気にしていると不思議なことに、どこからか必ずそれに関する記事が飛び込んでくるからおかしいです。
 昨日の朝刊に出ていたのが、黒酢の梅サワードリンク。
 よく洗った梅と黒酢と氷砂糖を密閉容器に入れて、一日いちどよくふって三週間保存するそうです。リカーなどのお酒は一切入っていないので、飲めない私向けの健康飲料かもしれないと、すぐさま飛びつき、密閉容器と梅と氷砂糖を買ってきて作ってみました。
 ついでに作ったのがオレンジのサワードリンク。これは皮をむいてスライスしたオレンジと氷砂糖、これには黒酢ではオレンジのさっぱり感が消されそうなので、リンゴ酢を密閉容器に注ぎました。オレンジサワーも、日に一度よくふって、完成は一週間後だそうです。
 キッチンに作り終えたふたつのサワーの密閉容器が並んでいます。
 これをお水で5倍くらいに薄めて飲むといいそうです。いまはまだ酸っぱそうで、作っているそばから耳の下が痛くなってきましたが。
 でも完成したアカツキには、酢酸の力で血液さらさらで、おまけに夏の疲れも吹き飛ぶ、そんなとっても体によさそうな飲み物の出来上がりになりそうで楽しみです。
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匂い パート2

2008年06月07日 | Weblog
「あなたの長所をひとつだけあげなさい」といわれたら、私は迷わず、「すべてのことに対して、気になったらすぐ行動しながら考えるところ」と答えるでしょう。
 
 さて、またまたしつこくてすみません。「匂い」の書き込みです。
 こうしてこだわって、こだわって、他者からみたら「バッカみたい」と思われるような神経質なところが、私の大きな短所のひとつです。
 でもその短所を補ってくれるのが、「気になることはすぐにやる」という長所としてあげたところのようです。
 あれから私は「匂い」についてネットで調べ、「酢水」と「重層」に辿り着きました。
 さっそく100円ショップで「重曹」を買ってくると、家にあったプラスティックの園芸用スプレーにお酢を薄めて、酢水を作りました。
 ブラシは、IKEAで180円くらいで買ったものです
 ブラシに重曹をふりかけ、流しのシンクをごしごし磨き、その上から熱湯を流します。食事のあと片付けのときの、このちょっとしたひと手間が、どうやら匂い解消になるようです。
 お魚のグリルは、お魚を焼いたあと、ざっと洗い、そこに重曹をふりかけておくと汚れも落ちやすいし、匂いが残らないそうです。
 酢水は、汚れ落としに使います。
 考えてみると、これって、すごくエコなお掃除法です。
 ついでに玄関の三和土も、ぞうきんに重層をしみこませ、ごしごし。

 鼻をくんくん、部屋中をくんくんくんくん。
 あっという間に、匂いがなくなりました。
 すごく簡単で、手間いらずのエコお掃除法を見つけて、今日は私、すっごく、ごきげんです。  
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入試特集『平成の作品』

2008年06月06日 | Weblog
 昨日、学研の国語教材の、A4版の冊子が届きました。
 入試特集『平成の作品』と銘打たれた冊子で、ここ数年の入試問題によく出題されている、現代作家の代表的作品を紹介するというふれこみで作られた、六年生向けの本です。
 その現代作家の代表的作品とは、梨木香歩の『西の魔女は死んだ』、重松清の『ひこうき雲』、そして加藤純子の『夕暮れの占い師』の三編です。
   
『夕暮れの占い師』が、私の代表的な作品かどうかは横に置いておくとして、そこには、あわせて入試問題に出題される作家の、作品の特徴というのが書いてありました。
「みずみずしい心情描写」「現代的な問題(心の問題、生と死の問題など)」「生き生きした会話」
 この三点が特徴だそうです。
 自分で書いた作品なのに、「へぇー」と思いながら、その記述を読みました。
 巻末には、他に、入試によく出る作者・作品名があげられていました。
 あさのあつこ『バッテリー』、辻仁成『そこに僕はいた』、森絵都『アーモンド入りチョコレートのワルツ』、竹内真『自転車少年記』
 この4編が。

 こんなふうに、入試によく出題される作家として「入試特集」を組んでいただくのは、ただただ恐悦至極ではありますが、とても面映ゆい、座り心地の悪い椅子に座ってしまったみたいな気分でもあります。
 すでに絶版になっている『モーツアルトの伝言』も、いまでも全国のいくつもの県立高校の入試問題、模擬試験、参考書などで毎年毎年かなりの数が使用されています。
 五年生の国語教科書に載っている伝記の『アンネ・フランク』にしてもしかりです。

 しかし、作者の手をとうに離れた作品が、こうして書店の本棚に並んでいた頃とは違うすがたで、子どもたちにむけてメッセージを発信してくれていると思うと、背筋がのびる思いです。
 こうやってすがたを変えて長い年月、生き残っていくというのは、児童書の特徴のひとつなのかもしれません。
 とにもかくにも、新しい作品でもっとがんばれと、強く背中を押してもらっていることだけは確かなようです。
 
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匂い

2008年06月05日 | Weblog
 昨日につづいて、匂いに関する書き込みです。
 梅雨のじめじめした季節になると、どうも部屋の匂いが気になって仕方ありません。
 置き型の無臭のファブリーズを、玄関とリビング二箇所に見えないように置いたり、生ゴミは早く捨てたり、いろいろ工夫をしていますが、それでも部屋が、いつもなんとなく匂うような気がします。
 
 こうして、いったん気になり出すと、匂いというのは始末におえません。
 仕方なく、家で仕事をしている日は、日に一度、お香を焚くことにしています。
 お香の匂いは、どうやら精神安定効果もありそうです。
 いま愛用しているのは、鎌倉の鬼頭天薫童の「老松」。これは「香十」の人気のお香です。
 「老松」は、伽羅の香りを主成分に調香しているお香です。
 お香は嗅ぐではなく、聴くという言い方をしますが、日に一度、お香を聴きながら、パソコンにインストールしてある、いい音楽を聴いていると、梅雨の鬱陶しさが吹き飛んでいくような気持ちになります。
 心地いい気分で、仕事もはかどるような気がします。
 
 いやいや、お香の香りが部屋からすっかり消えてしまって、キッチンの方から・・・。
 ん? やっぱり、まだ、なにか匂うみたいです。元凶はキッチンか!
 キッチン全体をアルコール除菌でもしないと、ビミョーな匂いは消せないのでしょうか?
 どうやら、軽い、匂いノイローゼになっているようです。
 どうも匂いの、負のスパイラルにはまりかけてしまったようです。 
 
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遠い記憶の匂い

2008年06月04日 | Weblog
 買い物のために歩く近所の公園のなかに、江戸時代に建てられた藁葺き屋根の民家が保存されています。なかに入って部屋をのぞくこともできます。
(今日は雨戸が閉まっていましたが)
 区内最古の「大石家」の住宅だそうです。関東大震災、戦災、水害、すべての災害を生き延びた建物だとか。
 縁側には、三月になると古いお雛様が飾られます。そして五月には鯉のぼりがたちます。狭い庭には、ナスやトマトやインゲンなどが葉を繁らせています。
 この住宅、実は江戸時代の平均的な大きさの家だそうです。
 でも、江戸の真ん中にあった長屋と比べると、(深川にある江戸資料館では、その時代の庶民の長屋での暮らしが体感できます)ずっと、広く開放的です。

 買い物用のキャリーバッグをころがしながら、その前を通りすぎるとき、私はいつも鼻をくんくんさせます。
 藁葺き屋根に煙を燻らせ、藁にいる虫などを駆除する目的のため、いつも囲炉裏に火をおこしているのだそうです。そのいぶしたような匂いが公園の小道まで漂ってくるのです。
 湿ったような、黴くさいような、薫製のような匂い。
 この匂いは、たしか、遠い昔、どこかで嗅いだことのある匂いです。
 どこでしょうか。わかりません。
  
 今日は結婚記念日。
 夕方、予約を入れた銀座のお店で夫と落ち合い、お食事の予定です。
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雨ふりの朝

2008年06月03日 | Weblog
 雨ふりの、寒い朝です。
 お部屋も朝から、どんよりとしています。
 東京は昨日、梅雨に入ったそうです。これからは梅雨の前半はこんな梅雨寒の朝を、後半はむしむしした鬱陶しい朝を向かえることになるのでしょう。
「水無月」という旧暦に由来する6月の異名も、梅雨のさなかには実感をもちません。
 今朝はあんまり寒いので、上着を一枚羽織り、パソコンに向かいはじめました。
 
 夕方には5時から7時まで、池袋の「ここ!ふらここ」で開催中の、「おはなしのピースウォーク」原画展のお当番。
 作家のMさんと二人で担当です。
 お近くにお越しの方はぜひお立ち寄りください。 
 場所は http://www.you-production.com/ です。

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ミニ講演・報告記

2008年06月02日 | Weblog
 今日のblogは、ご都合で欠席なさった方(高笑さんですが)からのご要望にお応えし、昨日の「ここ!ふらここ」での古田足日さんのミニ講演のご報告を、あくまでも個人的視点から書いてみたいと思います。

 1959年、いわゆる変革期の児童文学といわれる時代に生み出された児童文学の5作品の方法や作者の姿勢についてを、お話の基軸に「自我の形成」ということを置きながら古田足日さんは論じてくださいました。 
 取り上げた作品は、  
・柴田道子『谷間の底から』
・いぬいとみこ『木かげのいえの小人たち』
・斉藤了一『荒野の魂』
・さとうさとる『だれも知らない小さな国』
 もう一作品、松谷みよ子の『龍の小太郎」だったかどうか・・・。
 ごめんなさい。メモを取っていなかったので曖昧な記述で。
(どなたが覚えていらっしゃる方、付け足してください)

 1959年に生み出された、これら戦争児童文学とはいったいどんな作品だったのか・・・。
 記憶に残っているのは、いぬいとみこの『木かげのいえの小人たち』分析です。
 戦争児童文学を描く際「小人」を平和の象徴として登場させたいぬいさんの視点と、さらには、戦争をとめるために人間はなにをしなければならないかという問題に作者自らが立ち向かったことについて、古田さんは語られました。
 その前に古田さんは「失われた自己」という言葉を使われました。
 戦争によって失われた自己が新たな自己を形成していくのに、必要だったのが、自己を形成していくための模索でした。
 その模索の中心にあったのが「戦争をどのように防ぎとめるか」という思いでした。この自己形成という視点から、上記の作品を古田さんは読み解いていきます。
 今回の「おはなしのピースウォーク」全五巻(新日本出版社)に足りなかったのは、アジア太平洋戦争の視点であると古田さんは語ります。
 いぬいとみこさんの『木かげのいえの小人たち』が、戦争を語りながら、そのなかに自己を見つめる目、自己形成の視点がきちんを描かれていたことをあげながら。

 余談になりますが、古田足日という人をすごいと思う私の気持ちの根底にあるのは、常に一度立ち止まり、ご自分を疑ってみるという視点をどんな時にも内包していらっしゃるところです。

 4月20日の「子どもの本・九条の会、設立のつどい」の時、登壇されたみなさんのお顔を見ながら、私は非常に感慨深くふるえるような思いで、壇上の隅に立っていました。
 それは、石井桃子さんたちと「子どもと文学」で新しい児童文学を提唱された松居直さん。瀬田貞二さんたちと「英米児童文学」を提唱された猪熊葉子さん。
 いわば、「少年文学宣言」を提唱された古田足日さんたちとは、その当時、立場の違いから相容れない同士だった人たちが、長い年月を経て、同じ壇上に立たれたという事実に対してです。
 そして古田さんはいま、その石井桃子さんの文学を、登場人物が「どう自己を形成していったか」という視点から、もういちど読み直し分析しなおしたい、そうおっしゃっているのです。
 
 また昨日のお話は、たぶん、1981年、理論社から出版された、伝説の評論集『現代日本児童文学への視点』を、現在のご自分の視点から問い直し、再構築されたお話だったのではと思いながらうかがっていました。
 1981年にお書きになったご自分の評論を、2008年いま、「新しい戦争児童文学」の分析にからめ、あらたに、その当時のご自分の視点を疑いながら、論考を深める。
 むろん、いろいろ刺激的なお話をうかがうことは出来ましたが、私にとっては、その古田さんの姿勢に、なによりこころをゆさぶられた一日でした。
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古田足日ミニ講演のお知らせ

2008年06月01日 | Weblog

 池袋にある、「ここ!ふらここ」という画廊で、6月8日(日)まで、『おはなしのピースウォーク』原画展が開催されています。
 この「おはなしのピースウォーク」というのは日本児童文学者協会が60周年記念として出版された「新しい戦争児童文学」アンソロジー「おはなしのピースウォーク」全6刊(新日本出版社・刊)からきています。
 5月24日からその本の表紙絵の原画展を行っているのです。

 本日、6月1日(日)2時からは、古田足日さんのミニ講演が行われます。
 タイトルは「平和とともに歩む子どもの本」です。
 4月20日の子どもの本・九条の会の設立のつどいでお話きれなかったお話をしてくださるそうです。

 宣伝が遅くなってしまいましたが、ぜひ皆さま、お越しください。
「ここ!ふらここ」のホームページはhttp//www.you-production.com/です。地図等はこちらでお調べください。

 私も今日は「ここ!ふらここ」に講演をうかがいにいくつもりです。
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