20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

ちょっと遅れて新年会。

2009年02月18日 | Weblog
 今夜は、ここ10年ほど毎年恒例になっている新年会です。
 新宿のすてきなお店で、和食で一献・・・。

 メンバーは、児文芸からはO先生、Yさん、Mさん、Tさん、Mさん、Kさん。そして編集者のHさん。児文協からはAさんと私。
 毎年、笑い転げるような楽しい企画を児文芸のO先生を初めとした皆さんがご用意くださっていて、ほんとうに楽しい一夜を過ごさせていただいております。
 そんなわけで、「今夜は、どんな楽しいことがはじまるのかしら」と、いまからわくわくしているところです。
 昨年は、言葉合わせ俳句。その前は、しりとり物語作り・・・。
 おいしいお料理に舌鼓を打ったあと、この時間がはじまると、物書きとしての血が騒ぎます。
 
 また、今年も児文芸のMさんには、幹事としてたいへんお世話になってしまいました。
 11年目にしてはじめて、来年こそはこちらでと、Aさんとご相談しているところです。
 でも、おもしろい企画。Aさん、なにかご存じですか?

 新年会のその前に、仲よしの作家Aさんと中国茶のお店でデートのお約束です。 
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蝋梅(ろうばい)

2009年02月17日 | Weblog
 今日は確定申告のため、税務署まで行ってきました。
 せっかく亀戸方面までいったので、亀戸天満宮まで足をのばしてみました。
 梅は、満開の時期はややすぎてしまったようでしたが、あちこちに名残りを見ることが出来ました。
 写真を撮っていて、ふと見ると、そこに蝋梅が・・・。
 黄色い蝋を固めたような蝋梅の花は、いつ見ても美しいです。
 蝋梅も、やや季節がすぎてしまったようです。
 
 秩父・長瀞の宝登山神社のロープウエーの頂上に、見事な蝋梅の林があります。
 まだ母が元気だったころ。
 秩父で新年を迎えた私たちは、姉の家族、弟の家族、うちの家族。みんなでロープウエーで頂上までのぼり、その蝋梅の林を歩いたことがあります。
 頂上から見下ろした秩父谷は、山々のみどりが青く煙って見え、とても美しかったです。
 蝋梅を見ていたらふいに、数年前のあのときの情景が頭をかすめました。
 あれから、何年がたったでしょう・・・。
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鳥たち

2009年02月16日 | Weblog
 水ぬるむ、この季節。
 水辺を歩いていると、さまざまな鳥たちに出会います。
『スズメの大研究』(国松俊英著 PHP研究所刊)を書かれた作家の友人のKさんが、
「最近は、昔と比べるとスズメが少なくなった」
 と、いつだったか、おっしゃっていました。
 たしかに、公園を歩いていても、スズメのすがたを見かけることが少なくなりました。
 かわりに草はらで、餌をついばんでいるのはムクドリです。
 スズメよりいくぶん大きな体で、黄色く尖ったくちばしで、頭を上下しながら餌をついばんでいます。
 それにしても、童謡にも歌われた、あの愛らしいスズメは、いったいどこへいってしまったのでしょう。

 写真は、水ぬるむ水辺を泳いでいるカモです。
 モノクローム写真のような白と黒の模様が、なんだかとってもモダンで、なかなかのイケメン、いえ、イケカモです。
 そのくせ腰の低そうなカモで、あっちにこっちに話しかけ、群れから離れまいと必死に泳いでいました。

 とどのつまり、鳥も人間も、みんなで仲よく暮らすためには同じような気づかいをしながら、楽しく生きようとしているのかも知れません。
 でも、是も、また楽しです!
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『時空忍者 おとめ組!』(越水利江子著 講談社青い鳥文庫刊)

2009年02月15日 | Weblog
 関西にお住いの作家の友人、越水利江子さんの新シリーズの第一巻です。
 6年生の春、学校の行事で、安土城址にトレッキングをしていた「竜胆」「三香」「薫子」の3人は、暗い緑色の岩石に触れたとたん、安土桃山時代へと時を越え、空を飛び、空間移動してしまいます。
 そこからは、舞台は安土城。
 安土城でのドキドキハラハラする冒険活劇がはじまります。

 『風のラヴソング』(岩崎書店刊~現在は青い鳥文庫刊)や『あした、出会った少年』(ポプラ社刊)で、リリカルなリアリズム文学を読ませてくださった利江子さんが、どうやら、もうひとつの、作家としての大きな鉱脈を探し当てられたようです。
 そう、それがこの『時空忍者 おとめ組!』や『忍剣花百姫伝』シリーズ(ポプラ社刊)です。
 とにかく、信長の時代がきっちり調べ上げられています。その上で、エンタメとして読者を楽しませながら、冒険活劇を展開しているので、時空ファンタジーとはいえ、リアリティがあります。
 調べ上げ、リアリティをもたせた物語世界を、越水利江子の筆の力で、ぎしぎし・・・いえ、あるときはロマンティシズムに溢れ、描ききっています。
 キャラの立て方も、いやはや、おもしろいです。
 私は個人的には「夢童子」のキャラが気に入りました。
 いまの「歴史小説」ブーム。これは大人の本に限ったことではありません。こうして、物語世界を楽しみながら、歴史を知っていく。
 あらたな、子どもの本における物語の楽しみ方のひとつです。
 皆さま、お読みになってみてください。
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春のいぶき

2009年02月14日 | Weblog
 ぽっかぽか陽気です。
 2月ではないみたいに。
 
 いつもお買い物で歩く近所の公園の水辺にも、春がやってきていました。
 水辺に差し込む日のひかりは、すでにやわらかな春の日ざしです。
 きらきらと宝石でも散りばめるような、水辺への春からの贈り物。
 春のいぶきは、水面のかがやきからも伝わってくるようです。

 でもご用心、ご用心。
 この季節は、三寒四温。
 いつまた、大陸から寒気団がやってくるかわかりませんから。
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本日、配本です。

2009年02月13日 | Weblog
 本日は、小学校中学年向きの本『しごとでハッピー! ネイルでおまかせ!』(そうえん社刊)の配本日です。

 この本は、こちらで何度か書いておりますが、「ハローワーク」の物語版です。
 いい大学を出て、いい会社に就職すれば安泰、といった幻想の打ち砕かれた時代。
 子どもたちに向けて「働く」ことへの具体的なイメージをふくらませ、そこを応援していくというコンセプトから、このシリーズは立ち上がりました。
 第一巻は、いま流行の「ネイリスト」です。
 物語を楽しんでもらったあと、うしろから読むと、それについての具体的な方法が書いてある。と、そんな作りになっています。

 そして午後からは、児文協・運営委員会に出席するためお出かけです。
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初体験

2009年02月12日 | Weblog
 今日は午後から、出版企画部の仕事で、部長のKさんと某社を訪ねることになっています。
 こういうの、はじめてなので、とっても緊張します。
 いまからどきどき、です。
 何年、この世界に生きているんだって、言われそうですが・・・。
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成田山新勝寺

2009年02月11日 | Weblog
 今日の休日は、作家の友人おちょこさんに教えていただいた、成田山新勝寺に朝早くから出かけ、いま帰ってきました。

 家の近くには同じく成田山の深川不動尊というのがあります。
 これは家康が、成田まで詣でるのがたいへんなので、江戸・深川に建立したと言われているお寺です。
 ですから初詣というと、深川ですませているので成田まで行ったことがなかったのです。
 成田山新勝寺はたいそう立派な大きなお寺で、大勢のひとで賑わっていました。
 境内の隅には占い師がずらりと並んでいます。どの占い師が人気なのか、待っている人の数を見ると一目瞭然です。
 それを見ていたら、やはりお寺に隣接しながら占いをやっている、台湾の占い横町を思い出しました。
 
 また、門前通りに何軒もの鰻屋さんが並んでいます。
 通りかかると、軒先からぷーんといい匂いがしてきます。
 おちょこさん情報で、ここの鰻はおいしいと聞いていたので、そのうちいちばん賑わっているお店にはいって鰻を食べてきました。
 二日酔いで胃が重いといっていた夫など、調子が悪いのなぞどこ吹く風。香ばしくておいしい鰻重をすぐさまぺろり。私の分までたいらげてしまいました。
 また名物の羊羹も買ってきました。

 そんなわけで今日は、おちょこさんのおかげで、ささやかな小さな旅を楽しんだ一日でした。
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『さよならのプレゼント』(佐野久子著 そうえん社刊)

2009年02月10日 | Weblog
 昔からの友人の作家、佐野久子さんの新刊です。
 大きなミモザの木のある旧いおばあちゃんの家。
 離婚した母さんと、主人公の「リエ」はおばあちゃんの看病のために、その家に引っ越してきました。けれど、入院していたおばあちゃんは、じき亡くなってしまいます。
 あとに残された母と娘ふたりだけの暮らしと、空からふってきたように、突然現れ、そのまま居ついてしまった猫の「キナコ」
 記憶が少しずつ曖昧になっていくおばあちゃんが、とつぜん呟いたのがこの「キナコや」という猫への声かけでした。
 それはずっと昔、まだおばあちゃんが子どものころ飼っていた猫の名前でした。
 
 この猫の「キナコ」を横糸に、物語は進んでいきます。
 母さんの幼なじみで、事故で5歳の息子をなくしその後離婚した「庄司さん」と母さんとの関係。揺れながらそれを見つめる「リエ」。別れたパパの新しい家族。
 そして物語は、1枚の絵を巡ってのあれこれへと発展していきます。
 読みながら、いつのまにか人生を生きぬくための力がふつふつと沸きあがってくるような気がしていました。
 鮮やかな絵と、繊細で美しい文章が、それを力強くあと押ししてくれているようでした。
 ぜひお読みになって下さい。
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桃のはな

2009年02月09日 | Weblog
 今年もお雛さまの季節がやってきました。
 娘が嫁いだいまも、私は2月になると毎年、お雛さまを和室に飾ります。
 そうして飾ったお雛さまを見ていると、障子越しの春の日ざしを浴びて、うれしそうにほんのり微笑んでいるようです。
 そして、この季節になると必ずと言っていいくらい本棚から取り出して読むのが、石井桃子さんの『三月ひなの月』(福音館書店刊)です。
 くり返し、くり返し読んでいるのに、なぜか、最後はいつも泣きます。
 
 お雛さまというのは、きっと、いくつになっても女にとって、特別の存在なのでしょう。
 道ばたには、あでやかな、桃のはなが咲いていました。
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