20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

小学館児童出版文化賞

2016年11月10日 | Weblog

           

 この度、にしがきようこさんの『川底にえくぼが三つ』(小学館)と、夢枕爆さんの『ちいさな おおきな き』(山村浩二絵・小学館)が、「小学館児童出版文化賞」をご受賞されました。

 今夜は、その贈呈式です。

 にしがきさん、ほんとうにおめでとうございます!!

 

 この作品は、かつて、にしがきさんがお住まいになったことのある、インドネシアが舞台です。

 そこの川床で見つけた「えくぼ」のようなへこみ。

 それは五十万年前の地層から発見した、ジャワ原人の化石でした。

 日本から、その地に飛び込んだ少女たちの思いと、おおきな世界への広がり・・・。

 それを見事に描いた作品です。

 

 今夜はにしがきさん、お着物かな?

 たくさんのお仲間たちと、お祝いに、駆けつけさせていただきます。

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カランコエ

2016年11月09日 | Weblog

          

 カランコエ、初めて聞いた花の名前です。

 小さな、バラの蕾みたいなお花です。

 

 11月ももう、今日で9日です。

 立冬も過ぎ、いよいよ冬仕度の季節です。

 今年は、寒さがやってくるのが少し早いような気がします。

 

 先日、ジムに行くのに、スポーツウエアの上から、厚手のストールを巻いただけで行ったら、おばさまたちに

「そんな、格好じゃ、風邪引いちゃうわよ。もっと暖かくしないと」

「は〜い」

 と、なんだか久しぶりに、年長者の方から、暖かいお言葉をいただいたような・・・。

 いつのまにか、仕事の周りでも、年下の方が多くなっているので、こうした年下気分で、忠告を受けるのって、悪い気がしません。

 ちょっと、うれしい(笑)。

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ミックスピクルス

2016年11月08日 | Weblog

        

 お野菜のピクルスの瓶詰めです。

 ほんとうは、手作りの方が、数十倍もおいしいのですが、ちょっと箸休めに食べたい時、この瓶詰めが便利です。

        

 もう一つ便利に使っているのが、タルタルソースを作るときに便利な、アメリカンレリッシュという、ピクルスいろいろなみじん切りの瓶詰めです。

 ここに、サラシアという、コレステロールを下げるマヨネーズと合わせると、簡単にタルタルソースができます。

 近頃は、こうした手抜きを覚え、お台所仕事もとても楽です。

 昔はゆで卵を茹でて、玉ねぎやピクルスをみじん切りにして・・・。

 エビフライや、カキフライの時は、衣をつけるのも面倒なのに、さらに、そこに手間がかかっていました。

 でも、こうした瓶詰めをストックしておくことを覚え、年齢とともに、日々、手抜きで楽しくおいしいお理作りを目指しています。

            

 小峰書店の新刊、『フラダン』(古内一絵作・小峰書店)には、シンガポールからやってきた、超イケメンで、ネイティブの発音の英語を会話に散りばめて喋る、少年が登場します。

 実は、彼は簡単な英単語しかわからず、英語を喋れないのです。

 彼が毎日のお弁当に、いつも手作りの野菜スティックのピクルスを持ってきて、みんなにそれを振舞います。

 そのシーンを、ふと思い出しました。

 思わず唸ってしまったほど、人間、一人一人がそれぞれ個性豊かに、鮮やかに描かれています。

 男子も加わったフラダンス部のことが縦糸で、横糸には原発や家族の問題などが織り込まれて、奥の深い作品です。

 面白いけれど、泣ける・・・。骨太の作品でした。

 

 ミックスピクルスから、思い出したご本の紹介です。

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ヨドバシ@アキバ

2016年11月07日 | Weblog

      

 久しぶりにヨドバシ@アキバにお買い物に行きました。

 コーナーにつける、スポットライトを探しに言ったのです。

 うちは、全室が、ダウンライトと、間接照明なので、あかりは赤い電球の色です。

 LEDになっても、赤い色を選んでいます。

 

 ところが、ヨドバシで買って来て、つけて見たら白。

 蛍光灯みたいな色です。

 チェックが甘かった(涙)。

 お部屋のそのコーナだけ、違和感があります。

(写真、左端で白く光っているのが、それ)

「読書コーナーと思えばいいっか」と、自分に暗示をかけ・・・(笑)、諦めました。

      

 行く途中、車の中から見た、清洲橋通りにある清洲橋からみた、佃方面。

 清洲橋は、東京で一番うつくしい橋と言われています。

      

 久しぶりに見たら、水天宮が新しくなっていました。

      

 ヨドバシ@アキバでは、今回もフレンチトーストを・・。

 やっぱり、おいしい。

 

 帰って来てから思い出したのが、人形町のあまから横丁の、たい焼き屋さん。

「あ〜、たい焼きを買ってくればよかった」

 先日録画を見た、「ドクターX」の影響です(笑)。

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ゴッホとゴーギャン展

2016年11月06日 | Weblog

           

           

 昨日は、上野の都美術館に「ゴッホとゴーギャン展」を見に行きました。

 南仏アルルで、共同生活をしていた二人は、たった2〜3ヶ月でそれも破綻します。

 そんな二人が、画家として尊敬しあい、影響しあったということが、絵を見ながら納得できます。

 

 『楽園のカンヴァス』の作家、原田マハによる、トークイベントがあったと伺い、早とちりの私は、てっきりこの展覧会かと勘違いしていました。

 でも同じ上野でも、上野の森美術館で行われている「デトロイト美術館展」だそうです。

 美術に造詣の深い、彼女の話を伺って見たいものです。

 

 展覧会を見ながら、私が思わず立ち止まり、紙にペンを走らせたのは、ゴッホが描いた「ゴーギャンの椅子」の絵。

 ゴッホがゴーギャンのために買った椅子。

 この椅子には、ガス灯や燭台、そして本が置いてあります。

 ゴッホはゴーギャンを「詩人」と評していました。

 ゴーギャンは、思考や、絵画想像を広げる創作アプローチを、想像にしていたのです。

 そのあたりのゴーギャンの人間性を、この「ゴーギャンの椅子」は見事に表しています。

 

 ゴッホが精神の病からか、自分の耳を切り落とすという事件があってから、ゴーギャンとの関係に破綻を迎えます。

 この頃のことを、ゴッホは、友人にこんな手紙を書きます。

「ゴーギャンとわたしは、体じゅうの熱という熱が消えてゆくほど、感情を高ぶらせ話し込んだものだ」

「破局は急に訪れ、制作に没頭していたにもかかわらず、この時期は一世紀もの長さに感じた」

 

 彼らが共同生活を解消して2年が経ったある日。

 ゴッホは麦畑で、自らをピストルで撃ち、死にます。

 彼の死後、ゴーギャンは、南仏からひまわりの種を取り寄せ、ゴーギャンの椅子にそのひまわりを描いた作品を発表します。

 ゴッホへのオマージュでした。

 

 二人の関係や、黄色い家は有名ですが、こうして実際に絵を見ながら、キャプションを読みながら、二人の軌跡を辿っていくのは、とても興味深くドキドキする時間でした。

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ケイトウ

2016年11月05日 | Weblog

           

 ケイトウの鉢植えは、まるで小さなケーキのようです。

 公園を歩いても、今年は美しい紅葉に出会いません。

 「暑い暑い!」と大騒ぎしていたら、やっと心地いい秋の風。

 ホッとしたのもつかの間、師走のような気温になったり・・・。

 

 エレベーター前でお会いした、マンションの住人の人に、

「心地いい秋が、ほんのちょっとで、もう冬の寒さ。秋を返して!って言いたくなりますね」といったら、その方も大笑い。

「私も一緒に叫びたいです!」と。

 

 霜月も、もう6日です。

 そろそろ霜が降りる季節です。

 TVCMでサンタクロースなどが出てくると、思わず「うっそ〜!」とつぶやいています。

 月日って、こんな飛ぶように流れましたっけ? 

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夕焼け 

2016年11月04日 | Weblog

            

 昨日は、久しぶりに、ベランダからうつくしい夕焼けを見ました。

 空には、細い三日月が・・・。

 その下には、宵の明星、金星が光っていました。

 

 このところの、曇がちの空。

 気温も冬のようで、心細くなるような日々でした。

 

 やはり夕焼けを見ると、パワーがもらえます。

 今日も夕焼けが見られるといいですね。

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唐三彩

2016年11月03日 | Weblog

         

 日本で唐三彩といったら、加藤卓男氏。 

 その彼の作品を見つけました。

 正式には、「三彩仙蓋瓶」です。

 お値段?

 378万円ですって(笑)。

 

 加藤卓男は、すでに亡くなっていますが、ラスター彩の技術は、どなたかに受け継がれているのでしょうか?

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飛ぶ教室(光村図書・47秋号)

2016年11月02日 | Weblog

           

 『飛ぶ教室」の47秋号が刊行されました。

 特集は「行き帰りの道」

 みやにしあきこさんらしい、表紙絵です。

 

 行き帰りの道。

 出会いや発見の扉があり、自分や誰かと向き合える、行き帰りの道。

 47号では、その独特な時間に焦点を当てたということです。

 それにまつわる、詩や短編や絵本やエッセイが、たっぷり掲載されています。

 

 BOOKSは、

 今月は絵本が松田素子さん、児童書が私、 YAが岡田喜久子さん、大人の本が穂村弘さんです。

 私は、書評のメインに、『こころのともってどんなとも?」(最上一平作・みやにしあきこ絵・ポプラ社)を、

 サブに『レイさんといた夏」(安田夏菜作・佐藤真紀子絵・講談社)

 『桜の子」(陣崎草子作・萩岩睦美絵・文研出版)

 『すべては平和のために』(濱野京子作・白井裕子絵・新日本出版社)を、取り上げさせていただきました。

 ご高覧ください。

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『ぞくぞく村のにじ色ドラゴン』 (ぞくぞく村のおばけシリーズ)

2016年11月01日 | Weblog

              

 末吉暁子さんの大人気シリーズ、『ぞくぞく村のおばけシリーズ』19巻目、『にじ色ドラゴン』(末吉暁子作・垂石眞子絵・あかね書房)が刊行されました。

 おばけ村には、かわいいキャラクターたちが大集合しています。

 シリーズ19巻目は、にじ色ドラゴンの花火大会です。

 これでもか、これでもか、とわくわくする、子どもたちを飽きさせない展開が、繰り広げられています。

 さすが、すごいスピード感です。

 これだけの長いシリーズになっているのは、登場人物たちのキャラクターのくっきりわかりやすい面白さと、ストーリー展開の面白さです。

 そこに、垂石眞子さんの筆が、たしかで、豊かな物語世界をイメージさせてくれています。

 眞子ちゃん、花火、すてきでした!!

 ドラゴンも、かっこいい!!

 

 こんな楽しい物語を、子ども読者に向けて、サービス満点に書いてくださった、末吉さんは、すでにこの頃、ご闘病中だったと思います。

 でも、生身の人間としても、最後の最後まで私たちを励まし続けてくださっていた末吉さんは、こうして児童文学作家としても、どんな状況でも、書くことを中断せず、力を振り絞り、書き続けていらしたのだなあとしみじみ思いました。

 

 ドラゴンの花火屋さんが、空に向けて吹き出した花火のシーン。

 思わず胸が熱くなりました。この時の花火を受け取ろうするちびっこおばけたちは、まさに子ども読者です。

 そして、うつくしく、気高く(眞子ちゃんのドラゴンの絵もそう見えます)花火を打ち上げるドラゴンの姿は、まさに末吉さんそのものです。

 

 末吉さん、うつくしい花火、しっかりと受け止めましたよ。

 ありがとうございました。

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