まだ、時折、暑い日があって。こうした冷たいものから、縁を切れません。
台風が、去ると、幾分秋らしい気候になるでしょうか?
写真は、イータリーの、イタリアンジェラート。
さて、絵本テキストの原稿を毎日、読んでいます。
噂には聞いていましたが、応募要項をちゃんと読んで、それに沿って応募するのではなく、ただ自分の思いを幼年童話のように、枚数も関係なく書いている人もいます。
Aグレードというのは、3歳から5歳向けの絵本テキストです。それなのに、ここでも幼年童話のような、対象は?というような作品が多く、頭が痛いです。
おまけに、昨年の暮れに雑誌「日本児童文学」に書いた結果発表についての、クレーム。
「上から目線で、アーティストをリスペクトしていない」(届いた、手紙です)
私たちは、上から目線で、結果発表の講評を書いているのではなく、これから出版する人たちに、デビューできるような、絵本を書いて欲しいと、応援の気持ちで書いています。
「アートが好き。絵本が好きだけでは仲間に入れてもらえないのでしょうか?」と。
おまけに、ああした講評を書くのは、「世間からズレた恥ずかしい感覚」とまで、かなりシビアな、お手紙でした。(雑誌「日本児童文学」2021年11月・12月号をお読みになってみてください)。
この結果発表は4人で話し合ったことを書いているだけで、書いた後は、編集長にご確認いただいてから手直し、雑誌の編集部にお送りしています。
あんな講評を書くのは「世間からズレた、恥ずかしい感覚」なんて言われると、作品の講評は、どんなものもできなくなります。
編集者にしても、お忙しい中、時間を割いて、こうした原稿読みの時間を作ってくれたり、選考委員も時間をかけて原稿読みをして、素晴らしい絵本を描いてくださる作家を生み出していきましょうという思いで、頑張っています。
でも正直言って、気持ちが萎えてしまいました。
公募に際して、お金を徴収しているわけでもありません。
これでお金でも取れば、もっと罵詈雑言を、書かれそうです。
絵本テキスト大賞は、新人作家の登竜門です。
すでにアーティストとしてご活躍している方々のための賞ではありません。
どうしたら出版できるかという視点からの、応援です。
本当に絵本作家になる覚悟があるのか、単なるクレーマーなのかわかりませんが、こうした人がいると、賞を続ける気力も失せていきます。
自分がうまくいかないと、それを人のせいにする、というパターンの人なのかもしれませんが。
絵本というのは、画家との共同作業です。
そうした基本的なことをおさえて、結果発表を書いているのです。
それを、「アーティストに対し、リスペクトしていない」というのでしたら、アーティストとして、ご自分でご活躍くださることを、切にお祈りするだけです。
今回も、発想の面白さは、毎年、皆さん、考えてくださっていますが、ちゃんと応募要項を読んでいるのか・・・。
その辺り、こちらの課題も残りました。
そもそも、1500編以上の応募がある賞というのもあまりないかもしれません。
読むボリュームがありすぎて、読まなくてはいけない本に、なかなかたどり着けません。
来週、26日月曜日の選考会に備え、今週は、このまま、絵本テキスト原稿読みの毎日になりそうです。