9月にも関わらず、容赦なく暑い金沢。
台風が近づくと風向きの関係で暑い南風が吹き込むのだという。
あと数日は降雨の有無に関わらず高温状態が続くようだ。
そんな中、所用で金沢市街へ。
「せっかくだから」とカメラを持ち出しものの、じりじりと肌を焼くような暑さにあえなく降参。
そこで、逃げ込んだのが「四校記念文化交流館」。
明治時代、全国に創設された旧制高等学校。
いわゆるナンバースクールで、その第四高等学校の校舎がこのれんが造りの建物。
戦後、金沢大学の理学部校舎として使用された後、
いくつかの変遷があり、現在は文化交流施設として保存されている。
旧四校はじめ、金沢の教育史を知る上で貴重な展示が興味深いが、
なんといっても見どころは、
金沢の三文豪(室生犀星、徳田秋声、泉鏡花)ほか、
井上靖や五木寛之など金沢ゆかりの作家の著書や記念の品の展示。
そして、その一画でふと目が留まったところ。
洋室の隅っこに置かれた古いライティングデスク。
その上に、さりげなく飾られた写真とこれまた年代を感じさせる電球スタンド。
わずかな調度ながら、木々の緑を映す光に照らされた姿に気をひかれた。
歩いて5分ばかりのところにある21世紀美術館とは比べようもなく閑散とした館内だが、
観光客の方にはぜひとも訪れていただきたい場所だ。
社会に出た年の夏。
この曲が収められたアルバム「ゴールドラッシュ」を、
夏から秋へ季節が変わる頃にすりきれるほどよく聴いた。
そんな思い出深い曲。
時間よ止まれ / 矢沢永吉