折にふれて

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そば切り百夜月 「奈良は蕎麦もうまかった」という話

2017-10-17 | 大和路

奈良は蕎麦もうまかった。

...ということでもう少し奈良の話が続く。

その店は近鉄奈良駅前、通り向かいの路地をすこし入ったところにあり、

「そば切り 百夜月」という。

大きなガラス張り、オープンな雰囲気で一見カフェと見間違うかのような外観。(撮り忘れた...(._.))

以前昼時に来た時は混みあっていたが、

今回は夕方早い時間ということで幸いに空いていた。

4人掛けのテーブル席もいくつかあって、「どこでも」とすすめられたが、

店の真ん中にどっかと置かれ、ひときわ存在感のある合席用の大きな木のテーブルに座った。

すると...

すぐに目に入ったのがさりげなく置かれたほおずき。

なんと、あいそらしい (「あいそらしい」は金沢弁か・・・(._.) 要するにかわいらしくてやさしい心遣いということ)

さらに...

花の名前は知らないが、この季節の色どり。

蕎麦の味だけではなく、もてなしの心も大切にしているのだろう。

店主のそんな気持ちがじゅうぶんに伝わってくる。

ところで。

美味しい蕎麦にめぐり会ったとき、自分の中に「決まり」があって、

それは、蕎麦とともに清酒を注文すること。

つまり美味しい蕎麦は極上の「あて」と信じて疑わないからである。

いくつかある品書きから、この日注文したのは奈良の地酒「やたがらす」。

それが、一合はゆうに超えるほど、かたくちになみなみと注がれて出てきた。

石川県のさらっとした辛口に舌がなれているので、

コクとほんのりとした甘味を感じる味は新鮮で、

蕎麦との相性も抜群だった。(おまけされたので言うわけではないが... (._.) )

蕎麦は十割と二八があるそうだが、「あて」にするなら二八がちょうどよい。

つゆにくぐらせた蕎麦を口に運び、その味を忘れないうちに、

コクのある「やたがらす」をのどに流し込む。

そして、しばらく箸をとめて、店内に流れるスムージーなジャズに耳を傾ける。

薄明かりが残る黄昏時、そんな極上の時間をここ「百夜月」は過ごさせてくれた。


百夜月と奈良の夜を思い出しながら勝手に選曲。

「Quetion & Answer」

もともとはジャズギタリストのパット・メセニーの名曲だが、

そこにビブラフォン:ゲイリー・バートン、ピアノ:チック・コリアなどが加わった

豪華プレーヤーによる「クエスチョン&アンサー」。

 

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