折にふれて

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日本海 春を待つカフェ

2018-02-17 | 日常

大雪への警戒が続く中、降雪の合間を縫って出かけた越前海岸。

海からの突風で雪が舞いあがるせいか、内陸部ほど積雪は多くはないが、

風が強いだけに、体に感じる寒さは街の比ではない。

そんな真冬の季節の中でふと見つけた海を見下ろすカフェ。

リアス式の越前海岸とその先に広がる日本海。

その眺望から、ふだんなら混みあうのだろうが、さすがにこんな日は訪れる客も少ない。

時折り、外の冷たい風の音も聞こえたりはしたが、

暖房がじゅうぶんに効いた中で飲むあたたかい紅茶は格別だった。

そして、その瞬間、ちょっとだけではあるが、

春がそこまで来ている...そう感じた。

 



「ヴィヴァルディ」四季より『冬』第2楽章

時節がら「四季」から「冬」を選曲した次第だが、

この曲のそれぞれの楽章には解説が付けられている。

たとえば「冬」の第一楽章であれば、冬の寒さ冷たさの中を往く人々の描写だし、

第三楽章は人々の描写に加え、激しく舞う風などさらに冬の厳しさを、といった具合だ。

それに比べて、今回選曲した第二楽章はちょっと毛色が変わっていて、

それは、外界とは隔離された室内の暖かさであり、

まさにこのカフェで感じた安穏がこの楽曲の印象に近いものだった。

 

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