「9」のつく日は空倶楽部の日。
その夜の雨晴。
雨晴海岸(富山県高岡市)2021.09.12 1:34 Sony α7R3 Distagon 24㎜ F2 ZA SSM(f/2,20sec,ISO800)
雨晴海岸といえば、写真愛好家なら一度は訪れてみたいと思う場所。
その目的は、冬から春先にかけての早朝、
海から上がる気嵐が見せる、幻想的とも勇壮ともいえる光景だ。
けれども、それはそれとして
ここは一年を通して星空撮影に向いているのでは、とも思う。
市街地からさほど離れていないにもかかわらず、
空が大きく開け、街の灯りの影響も少ないからだ。
夜半過ぎ。空はすでに冬の様相。
満天の星が出迎えてくれて
女岩の上には大きくオリオン座かかかっていた。
台風が通り過ぎたから...というわけでもないが。
Like a hurricane Bryan Ferry Nuits de Fourviere Live in Lyon
女性たちのパフォーマンスが光るステージ。
ギター、コーラス、そして圧巻はキーボードとサックスを担当する女性。
終始、淡々とした表情で重要なパートを演奏する。
わずかに表情をくずしたといえば、サビのサックスを吹き終えた後に見せた「はにかみ」笑いくらい。
そんな彼女ながら、演奏においてはぞくぞくするほどの凄みを感じさせる。
「淡々と」と書いたが、それは彼女だけではない。
メンバー全員が感情をほとんど表に出していないように思えた。
「あえて」の演出なのかどうかはわからないが、
それでも、演奏の熱気と彼らの内なる情熱はじゅうぶんに伝わってくる。
ブライアン・フェリーが作りだしたクールな世界。
もうひとつのロキシー・ミュージックがその中にある、と映像に見入った次第だ。