彼岸花が見ごろを向かえている。
と書きだしたものの、すでにたくさんのブロガーさんがアップされていて
かなり遅れをとっている。
彼岸花は群生が特長だから、その様子を何枚か撮ったのだが
いまさら感が強く、周回遅れは否めない。
あきらめかけたところ、ふと、木々の間に遠慮がちに咲いている花を見つけた。
Sony α7S2 FE2.8 16-35 GM (25㎜ ,f/5.6,1/125sec,ISO100)
群生地からすこし離れたところ。
うっそうと木々が茂る中、
仲間たちから距離を置くように
ひっそりとその花は咲いていた。
深い緑の合間、孤独な赤に目がとまったのだが
その時ふいに、この曲の歌詞を思い出してもいた。
Desperado Linda Ronstadt
オリジナルはご存じの通りイーグルス。
ライブ映像を探したが、音質のいいものは見つからなかった。
それで、彼らの盟友リンダ・ロンシュタットの映像を貼ったのだが...。
さすがはロックの歌姫。
やさしく美しく歌い出すも、
やがては声量の豊かさ、その熱唱ぶりに圧倒される。
やがて50年近くも前のことになるが、
イーグルスがこの曲をリリースしたとき
邦題では「ならず者」と紹介された。
歌詞を読めばすぐにわかるが、
主人公はどの世界にもいる、生きるのが少し不器用なひと。
それを「ならず者」とはあまりにも気の毒だろう、と思っていた。
その後、多くのミュージシャンにカバーされ、
歌詞が広く知られることになったせいか
最近では原題通りの「デスペラード」で
紹介されること多くなったように思う。
友へ、部下へ、そして父から子へ。
思いやりに満ちた味わい深い内容だと思う。
『デスペラード』
デスペラード 気を取り直せよ
お前は長い間いくつもの壁を乗り越えてきた
強情なところもあるが、きっとお前なりの事情もあるのだろう
今は楽しいと思っていることも
いつかはお前を苦しめることにもなるんだ
ダイヤのクイーンを引こうとするんじゃない
奴は隙あらばお前を打ちのめそうとするのだから
ハートのクイーンがいつもいいカードだってことを知っているだろう
見ろよ。テーブルの上にはもう
ずいぶんといい手札が揃っているじゃないか
なのにお前はいつも手に入らないものばかりを欲しがっている
デスペラード 時間を取り戻すことはできないんだ
痛みや渇きを感じたなら家へ戻って来いよ
自由?、自由だからというのか。
それはどこかの誰かが言っていることで
世の中を独りで渡ろうとするなんて罪作りなことなんだ
冬になれば足は寒さに凍えるだろう
雪が降っているのか、陽が照っているのか
夜なのか、昼なのか
高ぶっているのか、落ち込んでいるのかさえもわからない
感情が失われていくなんておかしなことだろう
デスペラード 正気を取り戻すんだ
自分の世界から戻って、扉を開けるんだ
今は雨が降っているかもしれないが
やがてはお前の頭上に虹がかかるさ
誰かに愛されるんだ
誰かに愛されたほうがいい
手遅れにならないうちに