折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

Desperado

2021-09-25 | 折にふれて

彼岸花が見ごろを向かえている。

と書きだしたものの、すでにたくさんのブロガーさんがアップされていて

かなり遅れをとっている。

彼岸花は群生が特長だから、その様子を何枚か撮ったのだが

いまさら感が強く、周回遅れは否めない。

あきらめかけたところ、ふと、木々の間に遠慮がちに咲いている花を見つけた。

 


   Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (25㎜ ,f/5.6,1/125sec,ISO100) 

 

群生地からすこし離れたところ。

うっそうと木々が茂る中、

仲間たちから距離を置くように

ひっそりとその花は咲いていた。

深い緑の合間、孤独な赤に目がとまったのだが

その時ふいに、この曲の歌詞を思い出してもいた。

 
 Desperado Linda Ronstadt 

オリジナルはご存じの通りイーグルス。

ライブ映像を探したが、音質のいいものは見つからなかった。

それで、彼らの盟友リンダ・ロンシュタットの映像を貼ったのだが...。

さすがはロックの歌姫。

やさしく美しく歌い出すも、

やがては声量の豊かさ、その熱唱ぶりに圧倒される。

 

やがて50年近くも前のことになるが、

イーグルスがこの曲をリリースしたとき

邦題では「ならず者」と紹介された。

歌詞を読めばすぐにわかるが、

主人公はどの世界にもいる、生きるのが少し不器用なひと。

それを「ならず者」とはあまりにも気の毒だろう、と思っていた。

その後、多くのミュージシャンにカバーされ、

歌詞が広く知られることになったせいか

最近では原題通りの「デスペラード」で

紹介されること多くなったように思う。

友へ、部下へ、そして父から子へ。

思いやりに満ちた味わい深い内容だと思う。


『デスペラード』

デスペラード 気を取り直せよ

お前は長い間いくつもの壁を乗り越えてきた

強情なところもあるが、きっとお前なりの事情もあるのだろう

今は楽しいと思っていることも

いつかはお前を苦しめることにもなるんだ

 

ダイヤのクイーンを引こうとするんじゃない

奴は隙あらばお前を打ちのめそうとするのだから

ハートのクイーンがいつもいいカードだってことを知っているだろう

見ろよ。テーブルの上にはもう

ずいぶんといい手札が揃っているじゃないか

なのにお前はいつも手に入らないものばかりを欲しがっている

 

デスペラード 時間を取り戻すことはできないんだ

痛みや渇きを感じたなら家へ戻って来いよ

自由?、自由だからというのか。

それはどこかの誰かが言っていることで

世の中を独りで渡ろうとするなんて罪作りなことなんだ

 

冬になれば足は寒さに凍えるだろう

雪が降っているのか、陽が照っているのか

夜なのか、昼なのか

高ぶっているのか、落ち込んでいるのかさえもわからない

感情が失われていくなんておかしなことだろう

 

デスペラード 正気を取り戻すんだ

自分の世界から戻って、扉を開けるんだ

今は雨が降っているかもしれないが

やがてはお前の頭上に虹がかかるさ

誰かに愛されるんだ

誰かに愛されたほうがいい

手遅れにならないうちに

 

 

 


Comments (10)    この記事についてブログを書く
« 冬の星座を描いてみた | TOP | 夕映えの港 By空倶楽部 »
最新の画像もっと見る

10 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (笑子)
2021-09-25 20:07:54
わ~妖しい曼殊沙華!!
青味がかった艶やかな椿の葉の間に
「私はここにいるよ」と言っているかのような・・
花の言葉が聞こえるようなお写真ですね☆感動しました
返信する
Unknown (chacha◯)
2021-09-25 20:40:39
群生の彼岸花より
ひっそり1輪の彼岸花が好き!
返信する
綺麗ですね (すず)
2021-09-26 09:37:41
jurakuさん、おはようございます。
この曲のオリジナルがイーグルスだったとは!
(イーグルスそのものをよく知らないのですが、ホテルカリフォルニアを歌っていたグループですよね??)

カーペンターズのアルバムに、この曲が入っていたので、ずっと彼らのオリジナルだと思っておりました。
海外で発売されたCDだったので、元々訳詞はありませんでしたが、学生時代、よく意味も分からず、また考えもせずに聴いておりました。
訳を掲載していただきありがとうございます。
jurakuさんが訳されたのですか?
返信する
笑子さん (juraku-5th)
2021-09-26 09:55:06
どうしてお前だけここにいるの?
って感じでした(笑)
世をすねたような姿に惹かれた次第です(笑)
返信する
chacha〇さん (juraku-5th)
2021-09-26 09:56:34
一輪咲の彼岸花って
なかなかいませんよね。
暗がりの中だったので見つけられたのかもしれません。
返信する
すずさん (juraku-5th)
2021-09-26 10:06:33
ホテルカリフォルニアを歌っていたイーグルスの楽曲です。
日本人も含めていろんな人がカバーしていますから
スタンダードと言ってもいいかもしれませんね。

>jurakuさんが訳されたのですか?
恥ずかしながら(笑)
今回、あらためてこの歌詞に触れていろいろと気づきがありました。
カードのクイーンはそれぞれ「金」と「こころ」を表しているとか。
4節の歌詞の意味がようやく腑に落ちたとか。

受験の時にこれだけ打ち込めたら...と思いました(笑)
返信する
リンダ・ロンシュタット (FUSA)
2021-09-26 11:42:37
リンダ・ロンシュタットの「デスペラード」を選曲されるとはお目が高い!!(^^)!

若い頃、リンダ・ロンシュタットが大好きだった爺ぃの繰り言です。

下記ご参考まで。
https://blog.goo.ne.jp/np4626/e/0a76145cd123ce5cb00a83632014f021
返信する
FUSAさん (juraku-5th)
2021-09-26 14:06:27
リンダ・ロンシュタットに関するコメントありがとうございました。
ブログも拝見しました。
昨日出かけた際、車の中で彼女のCDを繰り返し聴いていました。もちろんIt's so easyも。
今でもリンダ・ロンシュタットが好きな爺ぃです(笑)
返信する
今晩は (oyajisann)
2021-09-27 22:32:29
デスペラードはリンゴスターのソロ来日初公演でリンゴと義兄弟のジョーウォルシュがギターでなくピアノ弾いて歌ったんです♪
リンダさんはキャピトル時代からのお付き合い。
病もあり残念ながら引退されてますね。
コメントありがとうございます。
返信する
oyajisannさん (juraku-5th)
2021-09-28 12:39:48
コメントありがとうございます。
お詳しいですね。
また教えてください。
返信する

post a comment

Recent Entries | 折にふれて