「9」のつく日は空倶楽部の日。
空倶楽部、今月のお題は「5月5日の空」。
ここ数年、この日は朝早く金沢を出発して、
午前中いっぱいは奥琶湖周辺を、そして午後からは越前海岸沿いに北上して、
夕方までひたすら5月5日の空を撮りまくるという行動パターンが定着している。
この時期にしては珍しく寒気が入ったとかで、連休後半は不安定な天候の始まりとなったが
それも4日の夕方には回復し、5日は立ち回り先すべてが快晴の予報。
前日夜のうちにカメラ機材など準備を整え、午前5時前、空が白み始めた金沢を出発した。
意気揚々と出かけたわけだが...、途中ふと、不安に思えてきたことがある。
「天気が良すぎるのでは...」
ぜいたくな話に聞こえるかもしれないが、快晴の空というものは被写体が映えても、空そのものの魅力は薄い。
案の定、行く先々で撮った写真にもうひとつ納得がいかないまま、
最後にたどりついたのが夕刻の福井県三国港だった。
日本海に広がる夕焼けの空を期待してのことだったが、
快晴の日の夕空はこれまた表情が乏しいということをなんども経験している。
予想通りというか...
輪郭のはっきりとした夕陽とはなったものの、染まる雲がほとんどない空はどこか味気ない。
「不安があたったな」と半ば落胆したその時、目の前に不思議な光景が広がり始めた。
Sony α99 2.8/70-200㎜ G + Teleconverter (f/13,1/20sec,ISO100)
海がふたつの色にわかれているのだ。
三国港は長く伸びる突堤で外海から遮断されているのだが、
突堤の向こうの外海が次第に暗い青に変わっていく一方で
手前の海が赤く染まりはじめている。
「目の錯覚...?」
その対比の見事さに驚くとともにその現象に違和感を感じたのだが、すぐにその理由が理解できた。
突堤の手前は外海から遮断された港への海路で波の影響をほとんど受けない。
文字通り水を打ったような静かな海を夕日が赤く染めているのだ。
夕陽が沈み込む瞬間までシャッターを切り続けたのだが、そのとき浮かんだ言葉が「夕映え」だった。
夕映え...。
美しい言葉だが、ひょっとしたら夏の季語かもしれないと、後で調べてみたところ、
春の季語として「春夕映え」という言葉があって、
それは「春独特の柔らかな感じがする夕焼け」を意味するのだという。
真っ青で勇壮な皐月の空とはかけ離れたものになったが、
この夕映えも5月5日の空とようやく納得することができた次第だ。
なんとなくの選曲はローリン・ヒル。
どこか懐かしいメロディとレコード針の擦れたような効果音のせいだろうか、
この曲を聴くと、遠い昔にながめた夕暮れの海を思い出す。
Lauryn Hill - The Miseducation Of Lauryn Hill
これは!「おお~っ!」となったでしょうね!(笑)
なんて精細な色合いでしょう~!
太陽が見せてくれる光のマジック。
空を染めて海を染めて、そしてjuraku-5thさんの
こころを大いに染めて、行く春の日の終わりを
彩ってくれましたね。
この日の日中のお写真も、いつか拝見できますか?
空に海・・色もマジックですね。まさに芸術です。
とっても素敵な瞬間を共感させていただきました。
海も染まる夕景、素敵です。
突堤をさかえに…2つの海、不思議ですね。
今‥仕事から戻りました〜〜
朝早くから‥カメラを片手に日が暮れるまで‥
贅沢な時間でしたね〜〜
突堤から分かれている海の色‥
私はみたことがないな〜
1番の至福の時でしたね〜〜
美しい心を打つ風景に出会えると‥うわぁ〜と声が出てしまう私です。
jurakuさんはどうでしょうか?
何ともすてきな夕景を拝見。
日本海に沈む景色は感動です。
私の周辺は、その景色に似た状態です(笑笑)
天気がいいと、カメラを持って出かけたくなりますね。
しかし、今日は寒かった~。
冬に逆戻りしたような寒さでした。^±^;
なんと美しい色でしょう・・。
堤防を境にして、素晴らしいです。
三国港、敦賀の近くですね。
出かけたくなります。
なんとなくモヤモヤした空気分を一新してくれました。
そして、夕陽撮りの新たな基地として登録です。
この日の日中の写真ですか...。
「数撮りゃ当たる」が信条なので
当らなかった写真がいっぱいあります。
折にふれて、コソっと
目だないようにアップしようと思ってました(笑)
芸術...でもありませんが(笑)、美しい日没に出会えました。
ひとつ心に残る風景に出会えたことラッキーでした。
この風景に出会えたのも空倶楽部のおかげです。
空写真を意識するようになって、いくつもの心に残る風景に出会えました。
感謝です。