はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

乗鞍岳に登ってきました(4)

2017-07-10 19:35:55 | 山歩き
肩の小屋から頂上に向かって出発です。コースタイムは50分ということですが、私の足なら1時間はかかるでしょう。(この時は、こんなに呑気に構えていました。)
頂上はすぐそこに見えているのですが、今までの道とちがって、急傾斜で岩のゴロゴロした歩きにくい道です。


ここで言い訳ですが、昨日は一睡もしていなかったのです。そして、調子に乗ってレンズを3本も背負って来たものですから、10分も歩くと息が切れて来ました。何と言っても、ここは三千メートルの世界です。体もまだ高度に慣れていないようです。


ふと気がつけば、眼下には乗鞍高原が広がっていました。


ゆっくりペースですが、なんとか高度をかせいでいきます。コロナ観測所より高くなったかな?


やっと雪渓の取り付きに到着です。心配していた凍結はないようです。


歩きやすいようにスコップで雪を切ってくれていました。それでも慎重に歩きます。


このおじさんが、スコップで雪を切ってくださいました。「ありがとうございます。助かりました。」とお礼を言って、雪渓を渡り終えました。


なんとか渡り切ってホットした途端、急に力が抜けて来ました。もう引き返そうかとも思ったのですが、あと少しの頑張りです。そこで、重たい荷物をそこにデポして、空身で頂上に向かうことにしました。(カメラと水だけは持っています。重いレンズは留守番です。)
そんなこともありながら、やっと稜線に出ました。すると、なんとも美しい池が出迎えてくれました。残念ながらこの辺から、カメラの露出がめちゃくちゃになって来ました。私の体調が移ったのでしょうか。


もう少しで頂上です。8年前の夏山シーズンに登った時には、行列ができていたのですが、今の時期はこんな感じです。


いよいよあと少しです。ここも8年前は渋滞していました。


やっとのことで剣ヶ峰に到着です。肩の小屋からは、結局1時間10分ほどかかったようです。まあ、こんなもんでしょう。頂上では、三角点にタッチして小声で万歳をします。乗鞍頂上の三角点は一等三角点でした。


神様に登山の無事をお祈りして、ゆっくりと景色を楽しむことにしましょう。しかし、頂上からの360度の展望を期待していたのですが、残念ながら雲の多い景色になってしまいました。


息が切れたり、足が重くなったりの原因は、寝不足もありますが、何と言っても日頃の不摂生でしょう。若い頃とはちがうので、もっとトレーニングをする必要を痛感しました

<つづきます>