はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

芭蕉さんの足跡を訪ねて最上川を船下り

2017-12-08 08:08:28 | 知らない街をぶらり
今から約330年前に松尾芭蕉は、みちのくを旅して『おくのほそ道』を著しました。芭蕉さんの足跡を追いかけて東北を何度か旅しましたが、今回は最上川を下ることが出来ました。
川下りの出発点の古口港までは、銀山温泉から約1時間です。途中で素晴らしい雪景色に出会いました。


ここは尾花沢というところですが、芭蕉さんもこの景色を眺めたのでしょう。(もちろん雪景色ではなかったです。)


それでは、舟下りを楽しむことにしましょう。ここの船下りは急流があるわけでもなく、方言で喋る船頭さんの語りを楽しむことでしょうか。


芭蕉さんも小船で最上川を下りました。それでは、『おくのほそ道』から「最上川」の章を読みながら、芭蕉さんの気分で川を下りましょう。
「最上川はみちのくより出でて、山形を水上とす。ごてん・はやぶさなど云ふおそろしき難所有り。」


「板敷山の北を流れて、果ては酒田の海に入る。左右山覆ひ、茂みの中に船を下す。白糸の瀧は青葉の隙ひまに落ちて、仙人堂岸に臨みて立つ。水みなぎって舟あやうし。」


「五月雨をあつめて早し最上川」と書かれています。この季節でも水量はありました。


この最上川は、芭蕉さんの俳句のおかげで有名になったのでしょう。名残の紅葉がありました。


ケヤキの林が美しかったです。


これが仙人堂です。


そして、これが白糸の瀧です。


上流を振り返ると、「左右山覆ひ」雲がたなびいていました。芭蕉さんと同じ景色を共有できて嬉しかったです。芭蕉さんも西行さんの足跡を訪ねて歩いたのですが、歌枕の旅は面白いものです。これってアニメの聖地巡礼も同じことなんでしょう。


楽しかった東北の旅もこれでおしまいです。ご覧いただきありがとうございました。

※訪問日 12月3日