はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

美山かやぶきの里をぶらり(2)

2021-02-06 18:05:05 | カメラ紀行
美山かやぶきの里をぶらりしています。

雪景色を期待して訪れたのですが、雪はまったくありません。




枯れたアジサイも絵になります。




私の思い出話ですが、かやぶきの里から車で30分ほど、美山川に沿って走った所に芦生(あしゅう)という所があります。




芦生は美山川の源流部で、その昔渓流釣りによく通った所でした。いつもかやぶきの里の横を通っていたのですが、素通りしていました。




昔の道具が並んでいました。




芦生には3月の中頃から行くのですが、けっこう雪が深くてポイントに向かうトロッコ道も苦労したものです。




これは何でしょうか。




芦生の積雪の様子がHPでわかるのですが、やはり0センチでした。




今年は北陸地方では大雪で大変なことになっていますが、少し南に来るだけで雪は少ないようです。




滋賀県の湖北も雪が多い所ですが、今年は思ったほど積もっていないとのことです。やはり地球温暖化は進んでいるのでしょうか。




美山かやぶきの里にいるのですが、その奥の芦生の森の話になってしまいました(笑)

<つづきます>

※訪問日 2021.2.3



<おまけです>

2018年に訪れた時の写真です。
毎年冬の時期に開催される「雪灯廊」ですが、今年は中止になりました。

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美山かやぶきの里をぶらり(1)

2021-02-05 19:05:05 | カメラ紀行
美山かやぶきの里へ、雪景色を期待して行ったのですが、雪はまったくありませんでした。
今年の冬は寒くて雪もよく降ったと思うのですが、ここはそんなに降らなかったのでしょうか。


山にも、かやぶき屋根にも、畑にも雪がありません。




雪もありませんが、人影もありません。




ひっそりと静まりかえった、かやぶきの里です。




ここも「伝統的建造物群保存地区」に指定されています。




ここには39棟のかやぶき民家があるそうです。




ほとんどの民家は、築150〜200年だそうです。




美山のかやぶき屋根は、「入母屋造(いりもやつくり)」という形式です。ちなみに白川郷は「合掌造」です。




神社の千木のような飾りも特色です。




この時期は花も無く、あるのはパンパスグラスと枯れたアジサイぐらいでした。




かやぶき屋根とパンパスグラスとは面白い組み合わせです。




民宿と資料館などがありますが、ほとんどは今も人が住んでおられる民家です。




雪景色を期待して訪れた美山でしたが、こればかりは仕方がありません。




昨年はスタッドレスタイヤで雪道を走る機会は一度もありませんでした。
今年も早めにスタッドレスタイヤに履き替えたのですが、まだ雪道を走っていません。
今年もこのまま終わりそうです。

<つづきます>

※訪問日 2021.2.3



<おまけです>

今回は雪景色が見られなかったのですが、2018年1月31日に訪れた時の写真です。この日は「雪灯籠」を見に行きました。今年は残念ながら中止です。




本来ならこの時期は、こんな風に雪が積もっていると思うのですが。




観光客は勝手なものですから、雪景色を期待してしまうのですが、そこに住む人にとっては雪が無いにこしたことはないでしょう。


丹波で中央分水界と山城を眺めました

2021-02-04 20:05:05 | 分水嶺の旅
福知山城を楽しんだあと、帰り道に丹波市の名所(あくまで私にとっての名所ですが)を訪ねました。
まずは日本一低い中央分水界のある石生(いそう)です。
石生には、一度訪れたことがあるのですが、「中央分水界」好きの私としては、近くまで行ったのに訪れないわけにはいきませんでした。


この道路が「分水界」です。ここは日本一低い分水界なのです。




説明板です。




日本海に流れる水と、瀬戸内海に流れる水が分かれていきます。




またまた案内板です。




日本海に流れる川はやがて由良川になります。瀬戸内海に流れる川は加古川になります。ただしどちらの川も、ここが源流ではありません。




大分水嶺は、そこを境に気候も文化も分けるのですが、ここの分水嶺はそんなことには関係ないようです。




次の訪れたのは、明智光秀ゆかりの黒井城です。
福知山線では、石生駅と黒井駅はとなり駅です。
光秀の丹波攻略では、最も苦労したのが黒井城攻めのようでした。

麓の町から眺める黒井城です。典型的な山城です。




頂上付近に石垣などが見えます。ここにも行きたかったのですが、頂上まで50分とあったのでやめました(笑)武装してここを攻めるのは至難の業でしょう。




丹波平定のあと、この城には光秀の家臣の斎藤利三が入りました。その娘、お福(後の春日局、徳川家光の乳母)は、この地の生まれだそうです。




明智光秀ゆかりの福知山城、黒井城と今ホットな話題のお城や、大好きな分水嶺も訪れることができ楽しい旅になりました。

※訪問日 2021.1.31

湯浅の古い町並みをぶらり(後)

2021-02-03 19:35:15 | 知らない街をぶらり
湯浅の古い町並みを歩いています。


湯浅町は、和歌山県で唯一「伝統的建造物群保存地区」に指定されている町です。




前回、湯浅の町は醤油の醸造で栄えたと書きましたが、それは近世になってからのことです。




やはり、古くから熊野街道と関係があるようでした。




室町時代の後半に、東の丘陵地帯を通っていた熊野街道が西の海寄りに移り、町が発達したそうです。




その後も西方へと市街地が開発されて、今の古い町並みも形成されたそうです。




町並みに似合う、味わいのある自転車がありました。




古い看板も良く似合います。




「♪明るいナショナル、ラジオ、テレビ、なんでもナショナル」です。




トマス電球ですか(?)昔の看板には心癒されます。




こちらは、面白い提灯です。現役の魚屋さんでした。




古い町並みは湯浅駅から少し離れた所にあります。明治になり、近代化に伴う新しい施設や道路、鉄道などは旧市街地の周辺で進められました。




そのために、古い町並みが残されたというわけです。ちょっと複雑な思いもしますが、それはそれとして、ここが和歌山の観光に役立てばいいなと思いました。



観光に役立てばと書きましたが、「伝統的建造物群保存地区」をめざす観光客はあまりいないかもしれませんね。

全国には123箇所の「伝統的建造物群保存地区」があります。数えてみれば、私も40箇所を訪れていました。
和歌山県が1箇所とは意外でした。ちなみに大阪は1箇所で東京は0です。


<おまけです>

観光駐車場に置いてあったカプセルは津波救命艇でした。




「稲村の火」で知られる広川町は隣の町です。和歌山県の海岸沿いの町では、日頃から津波に備えていることがよくわかりました。



※訪問日 2021.1.30

湯浅の古い町並みをぶらり(前)

2021-02-02 19:00:55 | 知らない街をぶらり
和歌山県の湯浅町の古い町並みを歩きました。
湯浅は醤油の町として知られています。


この古い町並みは、国の「伝統的建造物群保存地区」に指定されています。




電柱が気になりますが、これは旅人のわがままです。




全国には123箇所の「伝統的建造物群保存地区」があり(2020年現在)、それを巡るのも旅の楽しみの一つです。




ここは、和歌山県では唯一の「伝統的建造物群保存地区」です。それもちょっと意外ですが。




湯浅は醤油醸造などの商工業を中心に発展した町です。




醤油の製造は、鎌倉時代に伝来した金山寺味噌の製造過程か生まれたそうです。




紀州藩の保護を受けながら文化年間(1804年頃)には92件も醤油屋があったそうです。




古い看板を見つけるのも、古い町並み歩きの楽しみの一つです。




昔の道具が展示されていました。




味わいのある煙突がありました。醸造の町といった風情です。




天保12年創業の角長(かどちょう)醤油資料館を訪ねました。




ゆったりした時間が流れていました。




次回につづきます。

※訪問日 2021.1.30