夢幻花(むげんばな)
蒼太、蒼太の家族、梨乃…
登場人物、それぞれが、
お互いに繋がりを見せながら、
ストーリーの方向性、
広がり方に無理がなく、
物語は進行していきます。
張り巡らされた伏線は、
チェーンの絡みを解くように
色々な謎が解明されていき、
一つの接点が見つかります。
最後は納得のいく収まり方でした。
ラストが気になり一気に読みました。
「黄色いアサガオだけは
追いかけるな」のメッセージ。
江戸時代には存在し
いまは存在しないはずの、
黄色のアサガオ。
黄色いアサガオの秘密、
というテーマも
興味を惹かれます。
突然変異して、
とてもアサガオとは思えない、
変化アサガオというのがあることを
調べて知りました。
江戸時代に変化アサガオ栽培の
ブームがあったそうです。
この物語の性質上
あまり内容を書くことはできないですが
とにかく先を読みたくなる本でした。
表紙のアサガオの絵がいい感じです。