花ごよみ

映画、本、写真など・

利休にたずねよ  山本 兼一

2013-09-18 | 本 ま、や行(作家)

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

利休の周囲にいる人々、
彼等の目に映った利休を綴りながら、
利休という人物の中枢に迫ります。

利休の周辺の人物、
過去の恋などを描きながら
利休の人となりを探っていきます

その手法は最後の日から遡り、
若い日までという、
独特の描き方で書き記しています。
後ろのページから
読み進めていくのも
またおもしろいかも。

茶道、美に命をそそぎ、
並はずれた審美眼を持つ利休。

侘びの精神の中にいても
人としての熱い心をもって、
美というものにこだわり
あまりに自我を押し通した故に
秀吉に受けいられなくなってしまう。

利休に対して現実的、
世俗的な秀吉。
永遠に交差することのない二人。

秀吉と対比することによって
利休の謎が解明されていき
利休の人物像が浮かび上がってきます。

市川海老蔵主演で映画化されます。
どんな映画になるのかな?



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする