色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
色を持つ名前の友人達4名と
名前に色を持たない多崎つくる。
親密で調和のとれた関係を保っていた
友人4人から
唐突に絶縁を通告、
友人達との一体感から疎外され、
心に深い傷を負った「つくる」。
絶望の淵から歳月を経て
16年目に、友と再会。
そこで分かった理由と真実。
色を含む名前を持つ友人達。
カラフルな友人と
名前に色を持たない多崎つくる。
つくるの心の傷のかさぶたを
はがすための巡礼。
長~いタイトルですが、
意味はこういうことだったんです。
彼の心の中で進行するストーリー。
独特の文章表現と世界観。
読みやすくそして
理解しやすい文章でした。
分からない語も出てきますが
それはGoogle 音声検索で。
読み終えても、
灰田が消えた理由、
沙羅との関係など
解決されず残っています。
なにか物足りない気分は残りますが
そのことが余計に
ミステリアスさを滲ませて
印象に残る物語となりました。