花ごよみ

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貴婦人と一角獣展  国立国際美術館(大阪)

2013-09-14 | 美術

展示室に入ると、
壁面に展示された
大きいタピスリーの連作が目に入ります。
そのタピスリーの
大きさにまず圧倒されます。

5世紀末にフランドルで織られたという
タピスリーにはユニコーンと
貴婦人が描かれています。

「触覚」「味覚」「嗅覚」
「聴覚」「視覚」という5感、
そして「我が唯一の望み」というタイトルの
タピスリーと合わせて6枚のタピスリー、
6っつの感覚を表現していると
されています。
「我が唯一の望み」は第6感=心、
五感を一つにまとめた心を表しています。

背景には中世ヨーロッパでは一般的な
模様であるミル・フルール(千花模様)が描かれ
一面の草花が主役を
引き立てるように描かれています。

小さな鳥やヤギ、猿など色々な動物も多数
織り込まれていました。
またその動物が可愛い!!

ユニコーンの表情も
それぞれ変化があって面白いです。

他には同時代のタピスリーや
工芸品も展示されていました。

500年以上前に、
絵画ではなくタピスリー、
その技術に感動します。

細密に描かれた衣装、
その衣装の独特なデザイン、模様、
ヘアースタイル、
アクセサリー等の繊細さに
見とれてしまいました。

誰が何のためにという謎や
ファンタジー性もたっぷりで
想像力を誘い起こさせる
不思議な力を持つタピスリーでした。




会場は国立国際美術館。

外観は竹の生命力と成長を
イメージしているということで 
かなりユニークな建造物です。



大阪市北区中之島



コメント (4)
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