展示室に入ると、
壁面に展示された
大きいタピスリーの連作が目に入ります。
そのタピスリーの
大きさにまず圧倒されます。
5世紀末にフランドルで織られたという
タピスリーにはユニコーンと
貴婦人が描かれています。
「触覚」「味覚」「嗅覚」
「聴覚」「視覚」という5感、
そして「我が唯一の望み」というタイトルの
タピスリーと合わせて6枚のタピスリー、
6っつの感覚を表現していると
されています。
「我が唯一の望み」は第6感=心、
五感を一つにまとめた心を表しています。
背景には中世ヨーロッパでは一般的な
模様であるミル・フルール(千花模様)が描かれ
一面の草花が主役を
引き立てるように描かれています。
小さな鳥やヤギ、猿など色々な動物も多数
織り込まれていました。
またその動物が可愛い!!
ユニコーンの表情も
それぞれ変化があって面白いです。
他には同時代のタピスリーや
工芸品も展示されていました。
500年以上前に、
絵画ではなくタピスリー、
その技術に感動します。
細密に描かれた衣装、
その衣装の独特なデザイン、模様、
ヘアースタイル、
アクセサリー等の繊細さに
見とれてしまいました。
誰が何のためにという謎や
ファンタジー性もたっぷりで
想像力を誘い起こさせる
不思議な力を持つタピスリーでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/dc/e8b1de3b2e5268d78cb7d3651b29d200.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/02/b7d3d2cad518d1758144ba889460a8f8.jpg)
会場は国立国際美術館。
外観は竹の生命力と成長を
イメージしているということで
かなりユニークな建造物です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/7b/5f4afdba62eed2a5ec3a20da01fc3c51.jpg)
大阪市北区中之島