はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

大きな生きがい

2006-06-01 08:58:04 | はがき随筆
 養護学校に勤務し始めて1カ月が過ぎる。1日の生活があっという間。通学バスを迎えることからスタート。一人一人の子どもに声かけをする。「おはようございます。元気だね。きょうも仲良く勉強しようね」。帰りのバスまでは7時間ぐらいである。その間に着替え、検温、飲水、給食、排せつ、朝の会、学習等やることいっぱい。事故防止が頭をよぎる。帰りには元気な姿で「さようなら。また、あしたね」の声がずっとかけられるようにと願う。
 きょうも無事に出来たことに喜びを感じる。私自身の心の成長が楽しみと同時に大きな生き甲斐である。
  出水市高尾野町唐笠木 岩田昭治(66) 2006/6/1 掲載