初夏を思わせる暖かい日曜日。電車で鹿児島へ向かった。ドア近くに爽やかなコロンの香りのする娘さんと座った。
次の駅で高校生らしい男の子たち数人が乗り込んで来た。ダブダブの服にボサボサ頭。補助席に陣取り会話の内容から先輩後輩のようである。
車内も込み合ってきた。するとスッと立って中年の女性に席を譲った先輩。「先輩僕が……」と照れながら1,2歩前に出た後輩。「よかよか……」と手で制し、何事もなかったように外を見ている日焼けした横顔に心からのエールを送った。
薩摩川内市宮里町 田中由利子(64) 2006/6/24掲載
次の駅で高校生らしい男の子たち数人が乗り込んで来た。ダブダブの服にボサボサ頭。補助席に陣取り会話の内容から先輩後輩のようである。
車内も込み合ってきた。するとスッと立って中年の女性に席を譲った先輩。「先輩僕が……」と照れながら1,2歩前に出た後輩。「よかよか……」と手で制し、何事もなかったように外を見ている日焼けした横顔に心からのエールを送った。
薩摩川内市宮里町 田中由利子(64) 2006/6/24掲載