「じいちゃんが夢に出てきたので、私も、もうすぐ、そっちに行くからね」と、答えたという9歳の一人娘、三希子。言った本人も夫も私もショックを受けている。三希子には、まだ何回も手術が待っているのだ。宿痾のためと、もう一つ別の方の手術。まさか、じいちゃんが、こんなに早く連れに来るはずはない。あれほど、たった一人の孫娘の三希子を愛し、心配し、祈りながら、楽しみにしていた小学校入学直前に亡くなったのだ。そんなはずないよね、と思う。でも気になる。空はあんなに青いのに。「なんでかなあ……」とつぶやきたくなる。
鹿児島市 萩原裕子(54) 2006/9/6 掲載
鹿児島市 萩原裕子(54) 2006/9/6 掲載