妻は陶芸に一心である。まわりは暗いのに、、まだまだ陶芸に打ち込んでいる。素焼きされた一つ一つの作品に丹念に色づけをやっている。何日も続いている。午前0時を過ぎる日もある。本焼きまでには、まだ時間がかかりそうである。作品の出来上がり時の喜び、妻にとっては努力が報われたものであろう。一つ一つの作品に恋も芽生えてもきそう。初釜での素焼き、本焼きに接し、一人の陶芸家への道を歩み始めてもいくことだろう。小屋の灯はびくともせずに煌々と照らし出している今である。
出水市 岩田昭治(67) 2006/11/17 掲載
出水市 岩田昭治(67) 2006/11/17 掲載