「お姉さま お変わりございませんか」と近くにいてもなかなか会う機会も少ない義姉に、季節が変わるごとに伺いの便りを書く。物静かな姉は趣味の縫い物をしながら、美しく年を重ねている。85歳である。何時の頃からか手紙と一緒に四季の和歌や俳句を書き添えるようになった。優雅な気分になる。今日も「古今集より」と歌を料紙に書いた。
夏と秋とゆきかふ空のかよひぢは
かたへすずしき風や吹くらむ
姉の健康を気遣いながら栗ご飯でも一緒にと食事への誘いをした。数日後、喜び溢れる姉からの文が届いた。
鹿児島市 竹之内美知子(72) 2006/11/26 掲載
写真はtimidoriさんよりお借りしました。
夏と秋とゆきかふ空のかよひぢは
かたへすずしき風や吹くらむ
姉の健康を気遣いながら栗ご飯でも一緒にと食事への誘いをした。数日後、喜び溢れる姉からの文が届いた。
鹿児島市 竹之内美知子(72) 2006/11/26 掲載
写真はtimidoriさんよりお借りしました。