宴会中に携帯が鳴る。いきなり「火事はどんな様子ですか」と言う。「どこが?」と聞くと「防災無線で、お宅の隣のYさんの家が家事だと放送していますよ」とのことだ。これには驚いた。わが家は高齢のYさんの家とは狭い道路を挟んで一段高い所にある。そこが火元だとすれば類焼は免れない。家内の運転する車の中で「落ち着け!」と懸命に自らを制した。火は赤々と燃え盛り、消火作業が懸命にされているその中に、屋根がいつもより一段と大きく、炎とライトに照らされて鎮座していた。「大丈夫です。離れて!」。消防の大きな声。類焼は免れた。
志布志市 一木法明(71) 2007/2/10 掲載
志布志市 一木法明(71) 2007/2/10 掲載