2月と思えぬこの数日の暖かさ。庭に出て生け垣の根元を見ると、土を割って赤紫の芽が見えた。勢力を伸ばした蕗の薹だった。取れたての蕗の薹はなかなか入手出来ないので、3年前友人から株を分けて植えたもの。待望の蕗の薹が11個取れた。
うれしくて心が躍る。外皮を取ると鮮やかな薄緑。この美しさに見とれた。中を開くと米粒のような蕾がびっしり固く詰まっていた。早速、てんぷらにして夕餉に出した。サクッとした歯応え、かむうちにふんわりと香りと共に何とも言えぬほのかな苦み。春を味わう至福の時であった。
出水市 年神貞子(70) 2007/2/15 掲載
うれしくて心が躍る。外皮を取ると鮮やかな薄緑。この美しさに見とれた。中を開くと米粒のような蕾がびっしり固く詰まっていた。早速、てんぷらにして夕餉に出した。サクッとした歯応え、かむうちにふんわりと香りと共に何とも言えぬほのかな苦み。春を味わう至福の時であった。
出水市 年神貞子(70) 2007/2/15 掲載