昨日は、友人ご夫妻の招待で九州交響楽団のコンサートに久しぶりに行ってきました。全席自由席なので早めにと、午後5時前にお迎えの車でおいでくだったお二人。夕食は帰ってから残り物で済まそうという私の思いを察してか、「お腹が空くでしょうから…」とお弁当まで用意してくださった奥様に感謝しつつ。
九電の冠コンサートは始めての体験だったが、会場のスタッフは九電社員だろうか、礼儀正しくお客様を誘導していた。
指揮は東京フィルの渡邊一正、ヴァイオリンがニューヨーク在住の渡辺玲子。曲目はポピュラーな懐かしい曲がならぶ。いよいよオーケストラの出場、オーケストラ全員の調弦の響きは会場いっぱいに広がる。これがたまらない。
まず軽快なロッシーニの「どろぼうカササギ序曲」で始まり、サンサーンス「序奏とロンドカプリチオーソ」、マスネ「タイスの瞑想曲」、第一ステージ最後は情熱的なサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」。最後のステージはチャイコフスキーのバレエ組曲から「白鳥の湖」で興奮の一時を終えた。
室内楽曲以外、興味を示さなかった夫は、<チャイコはねぇ…>と、彼の曲を好まなかったようだが、白鳥の湖のフィナーレを聴いていると、自分が白鳥になったような不思議な感動を覚えた。数年前のロシアの旅で「ここが白鳥の湖です」と紹介された美しい風景を思い出しながらのアカショウビンです。