西之表市の教育委員会が催した〝自然ウォッチング~化石の観察~〟に参加した。小学生の子を持つ親子連れに混じって、老夫婦はついていくのに息を切らしたが、130万年前の西之表象の化石が発掘され、そのころ種子島は大陸と陸続きだったことなどを知るなど、大いに勉強になった。実際に岩石をハンマーで叩き割り、巻き貝や二枚貝の化石を自分の手で探し出す楽しみも味わうことができた。夢中になって岩を割る子供たちの姿を見て、この中から将来考古学者が出たりして……などと思いを巡らす。小さな島の貴重な歴史のページに触れた。
西之表市 武田静瞭(70) 2007/4/18 毎日新聞鹿児島版掲載
西之表市 武田静瞭(70) 2007/4/18 毎日新聞鹿児島版掲載