はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

ハジロカイツブリ

2007-04-28 07:46:58 | はがき随筆
 見上げた空の美しさに出かけてみた。鶴の越冬した出水の東干拓には北帰行してない鶴がまだあちこち点在している。 
 ねぐらだった田より少し先に調水池があり、ここで越冬した水鳥もまた残っているのが遠く見えた。
 双眼鏡で見るとヒドリガモ、カイツブリ等。その中に目が赤く、しかも目の縁から後ろに冠をつけた鳥が3羽いた。なんとおしゃれな鳥だろう。
 そうだ、話にでた珍鳥ハジロカイツブリだ。広い干拓に人影もなく静寂の中でしっとこの美しい鳥を見ている時、私は無心になった。
   出水市 年神貞子(71) 2007/4/28 毎日新聞鹿児島版掲載

写真はvird watchingさんからお借りしました。