はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

「おいしい記憶」

2012-06-01 23:24:54 | 岩国エッセイサロンより


2012年6月 1日 (金)

山陽小野田市  会 員   河村 仁美

娘が取れたてのさや入りのえんどう豆をもらってきた。ボールの中に小さな緑の玉がポロロンコロロンと音を立てながら落ちていく。子供の頃、母が作ってくれる豆ご飯がおいしくて、お豆のシーズンが待ち遠しかった。結婚すると主人が嫌いだと言うので、ずっと我慢してきた。

義姉が「嫌いと言うのは、おいしい物を食べたことがないからよ。義兄もおいしい物を作れば食べられるようになったよ」とアドバイスしてくれた。

ほくほくのえんどう豆の緑色が食欲をそそる。おいしそうに食べていたら、つられて主人の手が伸びてきた。やったあ!

(2012.06.01 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩國エッセイサロンより転載

花に癒されて

2012-06-01 17:16:26 | アカショウビンのつぶやき




一年中で1番花が咲き揃うこの時期、
我が家の狭庭も賑やかです。
菖蒲とユリは頂き物。
もう一つの楽しみがリコリスですが、こちらはまだ葉っぱだけ。



近くに園芸店がないため、苗物はほとんど生協で注文しますが、
ブラックベリーは植える場所がなくて、鉢植えにしました。
成長が早いので窮屈ですが、今年も花を沢山つけています。



我が家自慢のフルーツ「フェイジョア」今年は、
春先から元気がなく心配しました。
なんとテッポー虫にやられていました。
根の周りに生い茂った草を取ると、根っこにはオガクズがいっぱい。

今日やっと虫が潜む穴を発見しました。
これで完全に退治できればいいのですが。

一方、フェィジョアは、葉っぱが少ないのに、花がビッシリ…。
一大危機を感じとったのでしょうか。

冬場に姿を見せなかったヒヨドリが
毎日せっせと美味しい花を食べに来ます。
花まで食べられる果樹は多くはありませんが、
フェイジョアの花は美味。
よく知ってますねえ。

トルコ紀行3

2012-06-01 17:00:37 | はがき随筆


 シルクロードがあって当然なのだが、説明を聞くまで西の果てに居る不思議を理解できずにいた。今は畑や牧草地であるなだらかな起伏を裂くように延びる道を、かつてラクダの背を借り隊商が荷を運んだ。地平線を目指し1歩でも早くと思う気持ちが、これほどまで真っすぐな道を残したのだろう。
 古都コンヤの外れに建つ隊商宿がシルクロードの終わりであり、始まりだそうだ。ペルシャ、エジプトからも要の地としてローマ帝国の繁栄を支えたと思う。今、羊の群れを追うぼう洋とした光景を見ていると、そこは悠久に浸るに十分であった。
  志布志市 若宮庸成 2012/6/1 毎日新聞鹿児島版掲載

画像はトルコ・コンヤキャラバンサライ

模様替え

2012-06-01 16:37:00 | アカショウビンのつぶやき
 我が家恒例の、夏バージョンへの模様替え、やっと終わりました。
6月15日は夫の命日。
家族が揃うこの時期に合わせて毎年、大掃除と夏バージョンへの模様替えをするのが、我が家の一大イベントです。
数年前からは、とうとう一人ではできなくなり、友人のTさんに応援をお願いしています。


各部屋の建具を、すべて外しホットカーペットを夏用カーペットと取り替え、
更にカーテンの洗濯まですると、2人がかりでも一日仕事。

今年は、前日に建具を外して、カーペットの、だに退治までを1人で済ませました。
それでもすべてが終わったのは午後4時半。

冬場に桜島の灰が降るこの地方は、サッシの掃除が大変なんです。
いつも手が回らないレールには、びっしり灰が積もっていました。
「チョイ掃除」をなかなか実行できない私には試練のとき…。

Tさんに感謝でーす。