町の生涯学習の仕事をしていた頃。自然観察に関心の深いIさんがセンターに来て「アウトドアの学習も考えてください」「この町の小川からメダカが姿を消していることをご存じですか」とおっしゃる。私は自信をもって「まさか」と言った。
それでは、ということで、数人が少年時代にメダカすくいをした場所などをそれぞれ思い出し、メダカ探検に出かけた。数日探してもいない。Iさんが言う通りどこにもいない。皆が驚いた。これがきっかけで環境問題を学習する「メダカの学校」を結成。20年たった今も会員が増え学習を続けている。
志布志市 一木法明 2012/6/4 毎日新聞鹿児島版掲載