日本山岳会関西支部では毎年秋「図書の虫干しと著者と語る会」を催し
ています。「虫干し」の機会に、会の開催場所として毎年お借りする上六
の今西組社屋書庫で、「風を通す」という名目で置かせて頂いている支部
蔵書の山岳図書を自由に閲覧できます。
今西組は元日本山岳会会長、元関西支部長でマナスル初登頂者の
今西寿雄氏に繋がるご縁があります。3Fにはネパール領事館があり
ビザ発給でお世話になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f0/c0306de45ef587cd6bb57fa81f67b651.jpg)
さて4年前の2002年は「四国の山の魅力について」がテーマでこの
とき始めて尾野益大(おの やすひろ)さんにお目にかかりました。
このときは翌日に釈迦ヶ岳で歓迎山行があり、私は残念ながら参加でき
なかったのですが、講演後の懇親会ではJAC同期入会という気安さも
あり、最初から打ち解けてお話しができました。
「四国の山を歩く」は、この年、ナカニシヤから発刊されたものですが、
四国4県を代表する、個性豊かな山50数座が「ガイド紀行」として
紹介されています。あとがきの「僕は山を紹介するとき、山の個性に
精いっぱい光りをあてたい。頂きを往復して帰る途中、何か一つでも
感動があった方がいい。…(中略)…大勢の登山者に山の声に耳を傾け
て欲しいと思う。」という文章には彼の四国の山への想いが溢れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/87/ee7439154e558c90f6d0e933709a7e9a.jpg)
2006.08.27 三嶺 にて。
尾野さんは1968年生まれ。高校山岳部から山を始め、明治大学在学中
は中部山岳を歩くと共に南アルプスで小屋番を経験。現在、徳島新聞社
勤務の傍ら四国の山を歩き回っています。
上の写真のときは、鳴門支局で午後11時45分の最終稿締め切りまで勤務。
すぐに剣山・見ノ越へ車を飛ばし、翌日午前2時前に剣山頂ヒュッテに。
午前4時半には、疲れも見せず三嶺への縦走に出発。歩きながら、いろ
いろと四国の山について話してくれました。本当にタフな人です。
著書に「徳島やま歩記」、「四国百名山」(共著)、「花の百名山登山
ガイド」(共著)など。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/ff/53d42d1bbed65fb308b3f4295256109b.jpg)
「徳島の静かな名峰」は1995年刊の尾野さん個人としては初期の本です。
(共著ではそれ以前に「ヤマケイ分県シリーズ」など)
4月末、四国分水嶺踏査の打ち合わせに持って行き、一夜お世話になった
折りにサインして貰いました。ここにも、故郷の山を愛する彼の心が如実
に表れています。
**山の本だけで知っていた人との邂逅、山の人から教わった素晴らしい
山の本。
このシリーズ?では私には数少ない、かけがいのない、そんな人や本との
出会いを綴っていきます。**
ています。「虫干し」の機会に、会の開催場所として毎年お借りする上六
の今西組社屋書庫で、「風を通す」という名目で置かせて頂いている支部
蔵書の山岳図書を自由に閲覧できます。
今西組は元日本山岳会会長、元関西支部長でマナスル初登頂者の
今西寿雄氏に繋がるご縁があります。3Fにはネパール領事館があり
ビザ発給でお世話になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f0/c0306de45ef587cd6bb57fa81f67b651.jpg)
さて4年前の2002年は「四国の山の魅力について」がテーマでこの
とき始めて尾野益大(おの やすひろ)さんにお目にかかりました。
このときは翌日に釈迦ヶ岳で歓迎山行があり、私は残念ながら参加でき
なかったのですが、講演後の懇親会ではJAC同期入会という気安さも
あり、最初から打ち解けてお話しができました。
「四国の山を歩く」は、この年、ナカニシヤから発刊されたものですが、
四国4県を代表する、個性豊かな山50数座が「ガイド紀行」として
紹介されています。あとがきの「僕は山を紹介するとき、山の個性に
精いっぱい光りをあてたい。頂きを往復して帰る途中、何か一つでも
感動があった方がいい。…(中略)…大勢の登山者に山の声に耳を傾け
て欲しいと思う。」という文章には彼の四国の山への想いが溢れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/87/ee7439154e558c90f6d0e933709a7e9a.jpg)
2006.08.27 三嶺 にて。
尾野さんは1968年生まれ。高校山岳部から山を始め、明治大学在学中
は中部山岳を歩くと共に南アルプスで小屋番を経験。現在、徳島新聞社
勤務の傍ら四国の山を歩き回っています。
上の写真のときは、鳴門支局で午後11時45分の最終稿締め切りまで勤務。
すぐに剣山・見ノ越へ車を飛ばし、翌日午前2時前に剣山頂ヒュッテに。
午前4時半には、疲れも見せず三嶺への縦走に出発。歩きながら、いろ
いろと四国の山について話してくれました。本当にタフな人です。
著書に「徳島やま歩記」、「四国百名山」(共著)、「花の百名山登山
ガイド」(共著)など。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/ff/53d42d1bbed65fb308b3f4295256109b.jpg)
「徳島の静かな名峰」は1995年刊の尾野さん個人としては初期の本です。
(共著ではそれ以前に「ヤマケイ分県シリーズ」など)
4月末、四国分水嶺踏査の打ち合わせに持って行き、一夜お世話になった
折りにサインして貰いました。ここにも、故郷の山を愛する彼の心が如実
に表れています。
**山の本だけで知っていた人との邂逅、山の人から教わった素晴らしい
山の本。
このシリーズ?では私には数少ない、かけがいのない、そんな人や本との
出会いを綴っていきます。**