古都に春を呼ぶ東大寺二月堂の修二会。今年は「お水取り」も終わった13日夜になって拝観しました。
行法の始まるのを待つ、広い境内を埋め尽くした善男善女。外国からのお客さんも多いようでした。
19時、境内の照明が消されました。左手の階段を練行衆に担がれたお松明がゆっくりと登っていきます。
回廊北西隅で止まり、くるくると回されたあと火の粉を振り落しながら足音高く走り出します。
凄い迫力に期せずしてどよめきが起こります。
回廊南西隅から空高く突きだされるお松明
赤い炎にお堂が照らし出され、美しく燃え上がるように輝きました。
くるくると回される松明から飛び散る火の粉を浴びると、この一年、無病息災で過ごせるといわれます。
炎の滝のような火の粉が落ち終ると、境内はまた闇に帰ります。
照明が点くと、ひと時の夢から覚めたような思いの炎の祭典でした。
矢田歩きの帰りに大和民俗公園に寄り道して、一周歩いてきました。
コヒガンザクラの蕾が膨らんでいます。
梅林のウメが満開になって…
大勢の人が花と香りを楽しんでいました。
わが家の庭にも春の色が…ヒマラヤユキノシタ
スミレも満開
アオキの実の赤い色が鮮やかです。
毎日遊びにくるメジロくんに、ウグイス嬢が仲間入りしていい声を聞かせてくれます。
大和路に春を呼ぶ行事「修二会」は天平勝宝4年(752)、良弁僧正の高弟・実忠の創始から今年で1261回、毎年欠かすことなく続けられてきた行事です。
二月堂の本尊である十一面観世音菩薩に懺悔する十一面悔過(けが)の本行は、3月1日から14日まで修行されます。この期間中の毎夜、この行を勤める練行衆の道明かりとして大きな松明に火が灯されることから「お松明」と言います。
いわゆる「お水取り」の12日夜の大松明(籠松明)が見ものなのですが、物凄い人出ということで今年も早めの3月3日に行きました。夕方の登大路には「最近設置されたシカ飛び出し注意」の標識が並んでいます。
東大寺南大門を潜り中門への手前で二月堂への道に入ります。
18時30分、どんどん人が増えてきましたが少し早目に着いたので、いい場所を確保できました。「行が始まると灯りが消されるので…」「カバンなど持ち物に注意」「スリに注意」「後ろに倒れないように…」警備のお巡りさんが声を枯らし、マイクを通してスピーカーでも放送されます。
1. 午後7時最初の松明が点火され、長い廊下を登って回廊の隅に立ちました。下で次の松明が待機しています。
2.松明の灯りがお堂を照らし出します。
3,4 長く前へ差し出された松明から火の粉が飛び散ります。
松明を持った練行衆が回廊を走り出しました。物凄い勢いであっという間に私たちのすぐ頭上に…
くるくると回される松明…
炎が二つに分れました。
大きく燃え上って…
火の粉が滝のように降り注ぎます。電車に乗ってから気が付くと、コートに幾片かの灰が付いていました。きっと今年も健康な一年を過ごせることでしょう。
昨12日夜、「しあわせ回廊・なら瑠璃絵」を観に行きました。春日大社、興福寺、東大寺の三大社寺を「光の回廊」でつなぎ、幸せを祈るという奈良の早春を彩る大ページェントです。2010年の第一回以来に行って以来ですが、さらに規模の大きくなった美しい光の饗宴にすっかり魅了されました。
美しくライトアップされて夜空に浮かび上がる興福寺五重塔。春日大社へと東に歩きます。
一の鳥居を過ぎて国立博物館を左に見ると、光のトンネルを潜ります。高畑からの道は横断できず直進して参道に入れなくなっています。順路の指示通り北へ行き大仏殿前の交差点にきました。大仏殿への道に入ると急に人が多くなりました。屋台もでていて賑やかです。餌をねだるシカも姿を見せました。
東大寺に近づくと鏡池に噴水が上がり、鮮やかな色が…
正面に回ると仏様の姿が浮かび上がってきました。
短い(約2分)動画がこちらにあります。→ http://youtu.be/rkC7ODMYQHc
噴水のスクリーンに万華鏡のように美しい絵模様が次々と浮かび上がります。
長い間鑑賞してやっと南大門へ。ここの敷居はいつも高くて跨ぐのがちょっとシンドイです。
さらに奥の中門まで行くと大仏殿もライトアップされ、上の小扉が開いていて大仏様のお顔を拝むことができました。
交差点に引き返して浮雲園地に入ります。
光の回廊に導かれて奈良県新公会堂へ。
公会堂東側に広がる光の海…小川のスモークが赤や青に染まり、サザンカの花の下でイルカが跳ねていました。
新公会堂から「ミラクル春日参道」を大社に歩きます。
いくつものミラーボールの光が足元にこぼれています。
遠回りしていつもより長く感じる参道を登ってやっと春日大社にきました。
参拝を済ませ、吊燈籠をちょっとだけ覗いてみます。
帰り道の参道で見たアートプロジェクション「閃光」。春日大明神は雷の神様だそうで、その雷をイメージしたオブジェです。様々に変化する光のゲートを潜って家路につきました。
立春まであと2週間。今年も我が家にメジロたちが遊びに来ています。
今日は数羽が群れで来たのですが、大きな鳥が来て追い払われてしまいました。やっと撮れた1枚です。
新春恒例「我が家の馬たち」をご紹介します。まずは子供のアメリカ土産のマット?
奈良の馬たち。1は春日大社の授かりもの(春日一刀彫)。2、3 は法隆寺の授かりものの土鈴。ご当地名産・赤膚焼です。4は手向山八幡宮の、5は.春日大社の絵馬
1は妻籠宿で、2は「甲斐駒」で山行の帰りに求めたもの、3は「秋田駒」です。
1は鵜戸神宮(宮崎)、3は馬篭宿(中仙道を歩いた時)で、2はどこで買ったか忘れました。
1.伊勢神宮の授かりもの、 2. 白馬登山の土産 3、登呂遺跡の土産 (下の二つは不明)
1.宮崎のシャンシャン馬っこ 2.桐原の藁馬 3.佐土原遺跡の土産
まだどこかに隠れていそうな気がしますが、この辺で…。
穏やかで温かい三が日でした。今日は息子家族と私たち夫婦の6人で、堺の義父母へ新年の挨拶に行きました。
合計200歳の義父母に元気を貰って(孫たちはお年玉も頂いて)帰りに方違神社に初詣。
♀ペンの生家はすぐ近くで、私も結婚前後から何度も参拝した神社です。周辺の様変わりとともに、参拝客の多さにびっくりしました。以前はお正月でも静かな風景だったのですが…。