ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

クビ・ツァンポ源流域学術登山隊2007/報告会(1.30)

2008-01-31 10:21:54 | Weblog
1月30日午後4時から大阪・梅田で、支部新年会に先立って、標題の登山隊による「クビ・カンリ初登頂及び学術調査報告会」が行われました。
クビ・カンリは西チベットにある6721mの未踏峰です。
昨年8~9月に日本山岳会と同志社大学山岳会が派遣母体となり、隊長・登攀隊長のほかは同志社大、甲南大、京都府大の学生による登山隊を編成して挑んだものです。

昨夜の報告会では、同峰の初登頂成功(9月14日)のほか、近くのランタチェン、アブシへの試登、氷河調査や河口慧海の足跡調査など多くの成果が、美しい映像を交えて報告されました。



写真は説明する隊長・和田豊司氏(日本山岳会東海支部長)。

さまざまな貴重なお話がありましたが、特にこの区域でも氷河の後退や、スェン・ヘディンの写真ではなかった氷河湖が出現していることなど、地球温暖化の影響が現われていることが印象的でした。
また、氷河期のほとりでイェティ(雪男)の足跡らしきものを発見、後で調べると「どうもクマのものらしい」や「雪豹は近くで見た」など興味深い話に聞き入りました。

この登山隊の公式HPはこちらをご覧ください。

御船ノ滝(1.27)

2008-01-27 19:07:06 | Weblog
今日のBLOGは♀ペンの提供です。

ハチキンさんに誘われて、川上村井光(いかり)地区にある
冬の「御船の滝」を見に行きました。



「井氷鹿の里」の駐車場から川沿いの林道を歩いていると、
三段に下がっている見事なツララがありました。



林道歩き約1時間で滝入り口の標識がありました。
あと130mです。



わぁ~~感激!待望の氷の鎧をまとった素晴らしい滝に
出会えました。
大勢のアマチュアカメラマンが三脚を立てて滝の写真を
撮っていました。



この滝は知恵を授かる滝としても有名なことを後で知りました。



太陽の光が当たると美しい虹がかかったり、青い色に見えたりと
さまざまに変化するそうです。
残念ながら今日は小雪がちらついていますので30分ほどで帰りました。

ちなみに、変愚院はまだ遠くへ出歩くのを自粛中です。

寒風の中を矢田寺へ (1.25)

2008-01-26 20:41:00 | 矢田だより
厳しい寒さが続きます。♀ペンが風邪で寝ているので、
夕方からひとり散歩に出かけました。
土手の上ではキャップが飛びそうなほど北風が強く、
引き返そうかと思うほどでした。



山懐にはいると風は収まり、矢田寺への石段登りで体が
温まりました。
ちょっと変わった角度からケイタイで撮った本堂です。
前の石灯籠には「長明燈 寛政五年九月」の銘があります。



本堂から見た鐘楼と講堂。夕暮れが迫り寒々とした気配です。
寒いので早足で往復したので、ちょうど1時間で帰りました。

夫婦へんろ紀行

2008-01-24 09:32:19 | 読書日記


東方出版社刊 (四六版)220頁 1500円

「ひとり歩きの金剛山」「中高年山と出会う」「アジアの山紀行」「はじめての四〇〇〇メートル」(いずれも、山と渓谷社刊)とこれまで登山についての著作を続けてこられた藤田健次郎さんが「山から趣向を変えて」発表された最新刊(1月23日発行)。
四国八十八か所の札所を奥さんと二人で「歩き遍路」された巡礼記です。

読み終わって(読んでいる途中でも)の感想は、藤田さんご夫妻への敬意、賞讃、羨望と共に、「私たち夫婦なら歩き通せるだろうか?」という素朴な疑念でした。

全行程1200キロ、合計47日間を歩き通すという難行苦行を、著者は「あとがき」で『疲労困憊のかたわら「歩く」喜びを堪能…』とさらりと書いておられます。
しかし、夏の暑さ、雷雨などの厳しい自然の中、足の痛さを庇いながら歩き続ける苦労は想像するに余りあります。
現に藤田さんも、何度か「なぜこんなことをしているのか」と疑念をもたれ、途中で頓挫されかけています。そして、その度に、励まし元気づけられたのは四国の人の温かい心と、お接待だったと振り返られています。

道後温泉の入湯券(二人分1600円)を買ってくれた人、昼食の弁当を無料にする旅館、無料の宿泊所に刺身付きの夕食まで運んでくれる人…
「お接待」については話には聞いていましたが、これほどまでとは想像あいていませんでした。
お遍路さんを大事にするのは、肉身のお遍路さんでなく内なる「仏身」のためとはいえ、こんな温かい人の心の残っている日本はまだまだ捨てたものではないと思いました。

この本には歩く視点でしか味わえない自然、風景の移り変わりや人とのふれあいが元新聞記者らしい行き届いた細かい観察眼で描かれています。
また、札所のお寺の対応、トイレ、道路やトンネルの状況、町や村の様子は図らずも現在の文明・社会批評になっています。

巻末の「お遍路メモ」は、これからお遍路を志す人への何よりのガイドですが、文中にさりげなくでてくる旅館やお寺の話も、実際に歩くときの大事な参考になることが多いと思います。お遍路さんに興味をお持ちの方には必見の本ですが…

さて、私の心はまだ「私も歩いてみたいなあ」という羨望と、「無理やろうなあ」という諦めの間で揺れ動いています。

陽だまりミニ遍路(1.19)

2008-01-19 14:52:47 | 矢田だより
風もなく、温かい日差しが青空から降り注ぐ朝です。
お医者さんからはまだ山歩きは控えるように言われているのですが、
矢田寺へお詣りしたあと、ほんのチョットだけ山の気分を味わおうと…



ミニ四国遍路道に入りました。



今、藤田健次郎さんの新著「夫婦へんろ紀行」を読んでいます。
その中で、この鯖大師の由来は「なぜそれほどまで懲悪を示めさ
なければならないのか、分らない。ちょっと身勝手すぎるのでは
ないかと思う」という、尤もな感想とともに紹介されています。



この本は藤田さんが奥さんとお二人で、47日かけて四国八十八ヶ所
を歩き通された貴重な経験を綴られたものですが、矢田山のミニ四国
遍路道は矢田山の山中を約90分で巡拝するものです。
(四八番 西林寺 十一面観音)



札所ごとに唱えるのは時間がかかりすぎるので、今日は歩きながら
般若心経を唱えて、石仏の前では立ち止まって手を合わせました。
(五三番 円明寺 阿弥陀如来)ここまで登ってくると展望が開け、
あと少しで下り道になります。



再び薄暗い林の中の道を行きます。この辺りは大きな石があちこちに
点在しています。(六九番 観音寺 聖観世音菩薩)
木の間越に陽の光が差し込んで、観音様のお姿が浮かび上がりました。
思わず手を合わせたくなる光景でした。

早いときは45分で一周する遍路道ですが、今日は標準時間通り?に
1時間半かけて、ゆっくり巡拝させて頂きました。



セルロイドをご存じ?(1.16)

2008-01-16 23:52:16 | 四方山話
今日は支部委員会に出席するので、一か月ぶりに夜の外出
をしました。
日本山岳会関西支部ルームは大阪市東成区大今里西の
大阪セルロイド会館の二階にあり、室内にはJAC「山岳」
をはじめ山岳文献、支部報などが書棚に置かれています。
山岳書の中には他では見られない貴重な文献もあり、昨年は
某TV局が番組の中で使用するために借り出しにきました。

「セルロイド」はご存じのように合成樹脂の一種でポリエチレン
などが一般的になるまでは身の回りのさまざまなところで
使われていました。
眼鏡のフレーム、櫛、学生服のカラー、万年筆…そして
キューピー人形。
思い出せば、いろんな物の原料として重宝されていたのです。



そして昭和6年に建築されたこの会館は、当時の最先端の建築様式
だったようで現在、国の登録有形文化財に指定されています。
今日ケイタイで撮ったこの写真は、実は昭和12年に南側に増築された
棟の南東面で、町屋風の窓と庇が特徴的です。
アーチ形に並んだ窓の一番手前が、支部ルームのある部屋です。

夕闇が迫っているので反対側の写真は撮れませんでしたが、列柱が
並んだような珍しい形式です。次の機会にご紹介します。


冬晴れの矢田丘陵(1.15)

2008-01-15 18:21:50 | Weblog


今朝の奈良は氷点下3.4℃まで冷え込み、なかなか起き辛い朝でした。
10時頃から散歩がてら♀ペンの買物のお供をして、2キロほど離れた
スーパーへ行きました。今まではマイカーで買物に行ってましたが
、一か月ほど車とは縁がありません。

用意していたナップザックを背負って帰りました。11時になっても
日蔭には霜が残っていました。

帰ってから計るとナップザックは5キロ強ありました。万歩計は
6200歩。少しは運動不足解消になったと思います。