先日の毎日新聞の読者投稿欄「女の気持ち」に、60歳の女性が写真アルバムに寄せる思い
を記しておられました。
「幼い頃から子供たちの記録を残してきたアルバムを、子供たちは独立しても実家に残して
いる。それでも自分の成長を残してくれた父親にならって、孫のためにせっせとアルバムを
作っている。」と概ね上のような内容でした。
また「友人は同居の嫁から、『お姑さんのアルバムが場所を取って困る』と言われている」
とも。
わが家でも♀ペンがアナログ派ですので、プリントアウトしてアルバムを作っています。
確かに場所を取りますし、私たちがいなくなれば誰も見向きもしないでしょう。
一方、海外の登山や旅を中心にDVDのスライドショーを作成して、TV付属のブルーレイ・
ドライブで再生して二人で楽しんでいます。
スライドショーがプリントに勝る点は、まず動きがあること、次にBGMが入れられること、
さらに何人か一緒に大きい画面で鑑賞できることでしょうか。
スライドショーの作成にはこれまで市販のソフトを使っていましたが、エンコードに時間
がかかるのが難でした。今はWindows付属の DVD Maker を使って格段にスピードアップしま
した。それでも準備には少し時間がかかります。
スライドショー作成に便利なソフトもありますが、私は出きる限りお金をかけないでフリー
ソフトを利用しています。ここで私の使っているソフトの紹介も兼ねて、作成の様子を見て
頂きます。
1.画像の準備
画像ファイルにない画像、特にデジカメ出現以前の古い画像でフィルムの残っているものは
フィルムスキャナから、
フィルムがなかったり人から貰った写真はプリントから
スキャナーで取り込みます。
これら全てをスライド再生の順番に並べます。これには「VIX」という画像ビューワ
(フリーソフト)を使います。リネームが終わると一挙に並べ替えができます。
クレジット(字幕の説明)は DVD Maker にその機能がないので、これだけは手持ちの市販
ソフト「フォトショップ」を使います。(テキストを入れることのできるフリーソフトも
幾つかありますが、たまた手元にあるこの市販ソフトを使っています)
2.音声の準備
「CD2WAV」(フリーソフト)という「CDリッパ-」ソフトで音楽CD の音声データを音声
ファイルに変換します。海外の山行や旅行のときのお土産のCDが役に立ちます。
3.あとは DVD Maker を実行するだけ。しばらく待つうちに出来上がります。
4.最後はプリンターの付属ソフトでレーベルを印刷します。
画面もそこそこ奇麗で、けっこう鑑賞に耐えられる作品と自画自賛していますが、これとて
私たちがこの世を去れば無用のもの。
せめてお通夜の晩にでも家族で見てくれて、元気な頃を偲んでくれることがささやかな
望みです。
<蛇足>「VIX」「CD2WAV」は、どちらも公式にはVISTA、Windows7には対応していません。
私の場合、1~2の準備作業は画面の大きいDESK-TOP (XP)でしていますが、VIXはVISTAでも
問題なく作動するようです。また音声ファイル作成は、VISTAの場合は「Windows Media Player」
で行えます。ただ「CD2WAV」はPCで楽しむ容量の小さいMP3にも対応していますので、捨て
がたいものがあります。