矢田寺見本園のアジサイ
今朝の見本園の花たちです。これまで紹介できなかった花を中心に撮影しました。
6月も今日で終わり。アジサイのシーズンもそろそろ終わりに近づきました。
5時過ぎから矢田寺を散歩してきました。
朝日が朱塗りの本堂をあかあかと照らしています。
お詣りを済ませて本堂裏に回りました。去年、立派な角のカブトムシが居た近くに…
今年は♀がいました。
上の二枚は♀ペンが自分の好きな花を写したものです。
遍路道入り口のアジサイ
正面の建物は南僧坊
前の弁天池のミズカンナ
大門坊のナツツバキ
アジサイ園に入ります。
アジサイの谷の遊歩道を散策
最後に見本園を見て、いつも車を置くお地蔵さんの辻に帰ります。
近くの田圃でアオサギがのんびりと朝ご飯を食べていました。
鳩待峠~尾瀬ヶ原牛首分岐の短い往復ですが、この日出会った花たちの一部を見て頂きます。
マイズルソウ 舞鶴草
葉を2枚拡げている姿を鶴が舞う姿に見た名前。ユキザサに似ていますが葉の幅が広いのが特徴です。(鳩待峠~山の鼻)
クルマバツクバネソウ 車羽衝羽根草
ツクバネソウは輪生した4枚の葉を羽根つきの羽根に例えた名前ですが、こちらは葉の数が8枚あります。
花の様子もツクバネソウに比べて少し変わっています。(鳩待峠~山の鼻)
コバイケイソウ 小梅草
バイケイソウは花が梅、葉が蘭に似ているそうですが、ケイランとはどんな花でしょう?ちなみに「」の字は「かおりぐさ」と読むそうですので、きっといい匂いがするのでしょう。 コバイケイソウはバイケイソウより背が低く、花の形がブラシ状になっているところが違います。(山の鼻)
ノビネチドリ 延根千鳥
上の三つの写真は全て「ユリ科」の植物ですが、この花はラン科。高い山でよく見るハクサンチドリと同じランの仲間です。(山の鼻)
シラネアオイ 白根葵
ニリンソウもフクジュソウもこの花と同じキンポウゲ科というのが面白いと思います。 先月、金剛山で群落で咲いているのを見ましたが、ここでは一輪だけ咲き残って淋しそうでした。雪の多い山が好きな花だそうです。(山の鼻)
オオバタチツボスミレ 大葉立坪菫
スミレの仲間はよく似ていて見分けるのが難しいですが、地上茎のよく伸びるのと葉の上にすぐ葉の付くものに大別できます。黄スミレなど花色でも分かりますが、同じように地上茎が長く色がスミレ色となると同定は難しいです。この花の名はガイドさんに教えて貰いました。
「自然探訪 関東・東京を歩く」という本の「尾瀬」の項に、「尾瀬は北方系植物の南限地」で、このオオバタチツボスミレはエゾリンドウやナガバノモウセンゴケとともにその代表という記述があります。(上田代)
ナガバノモウセンゴケ 長葉の毛氈苔
薄赤い色で広がりカーペットを拡げたように見えます。赤い色は葉の表面の繊毛で、ここから粘り気のある液を出して虫を捕らえる食虫植物です。夏になると小さい白い花を咲かせます。(上田代)
ズミ 酢実
酸っぱい実がなるのでズミ?大きくなると10m近くにもなります。コリンゴ(小林檎),コナシ(小梨)ともいうようにリンゴの仲間で野生種です。一面に白い花を咲かせて見事でした。(上田代)
ヒメシャクナゲ 姫石楠花
小さい草花のようですが、高層湿原に生育するれっきとした樹木です。花柄をのばし下向きにスズランのように可憐な花を咲かせていました。(上田代)
レンゲツツジ 蓮華躑躅
北海道から九州まで何処ででも見られるお馴染みのツツジです。東北でベコツツジ、ウマツツジという別名があるのは、植物全体が有毒で牛や馬に害があることからきたとか…。木道の間にも色鮮やかに咲いていました。(上田代)
ミツガシワ 三槲
三枚の葉の形が柏の葉に似ています。家紋のミツガシワは「三つ柏」で元の柏の葉の方だと思いますが…(ガイドさんは引き合いに出していました)。
タテヤマリンドウ 立山竜胆
ハルリンドウのうち、花がやや小型で色も薄いものを初めて発見された立山に因んでこう呼びます。「山渓・山の花」でも、尾瀬のものが写真で出ていました。
ワタスゲ 綿菅
白いのは花後のタンポポと同じような綿毛(正しくは花被片)です。風に乗って種子を運ばれて子孫を残す…自然の知恵の大きさに驚きます。
リュウキンカ 立金花
名の通り黄金色の花を付けた茎を立てています。よく似た花で茎を寝かせたエンコウソウ(猿猴草)もあります。どちらも花弁はなく、花のように見えるのは萼片です。
ミズバショウ 水芭蕉
何といっても尾瀬を代表する大スター。もう花期には遅いと諦めていましたが、まだ白い苞を付けて待っていてくれた花がありました。
普通にミズバショウの花と言われるのは、この舟のような形の「仏炎苞」で、仏様の背負っておられる後背に見立てたものです。本当の花は中央の花序に密生する3ミリほどの小さな小さな粒つぶです。
ミズバショウは戸隠を始め、あちこちで出会いましたが、やはり尾瀬で出会えたことは嬉しかったです。他にもニッコウキスゲなど花期には早かったものや、オゼコウホネ(葉)など写真に撮れなかった花もあります。また機会を見つけて、今度はゆっくり花たちと対面したいと願っています。
「花咲く尾瀬二日間」というツァーに参加しました。本当はもう少し長い期間のコースにしたかったのですが、いろんな事情でこのツァーに決めました。
土曜日朝、京都8時11分発のサンダーバード3号に乗車。高岡からバスで幾つものトンネルを抜けて北陸道を新潟方面へ。富山、糸魚川…といろんな山行でマイカーを走らせた時の懐かしい思い出が甦ります。昼食はバスの中で済ませました。
13時30分。米山SAで二度目のトイレ休憩
この頃から大きく青空が拡がり、波静かな日本海の向こうに佐渡ヶ島が横たわっているのが見えました。
長岡JCで関越道に入り、南へ。米どころの魚沼市に入ると車窓には残雪の越後三山や、湯沢など数々のスキー場が次々に現れます。日本一長いといわれる関越トンネルで谷川連峰の下を走り抜け、水上ICで一般道へ。水上温泉郷を抜けるときに、これも懐かしい谷川岳の二つの耳が青空にくっきり聳えているのが見えました。てっきり水上温泉のどこかに泊まるのかと思いきや、バスは湯檜曽から利根川に沿って北東へ。後で地図で知りましたが、この道は「奥利根ゆけむり街道」と呼ばれているそうです。
この夜の泊まりは水上高原にある白樺林に囲まれた「水上高原ホテル200」。冬はスキーリゾート地として有名ですが、今日はゴルフ場のお客さんで混み合っていました。部屋は清潔で設備もよく素敵な環境でした。
明日に備えて駐車場横で冷たくて美味しい湧き水をボトルに入れました。
夕食は11階のレストランでビュッフェ形式でしたが、品数も豊富で十二分に満足。偶然にも朝の電車から乗り合わせた同じ大和郡山から参加のご夫婦と一つのテーブルに座り、生ビールで乾杯。楽しく談笑しながら銘酒「八海山」も頂きました。
窓の外には朝日岳、柄沢岳、牛ヶ岳、小沢岳(写真)と続く上越国境の山々が夕日を浴びて浮かんでいます。
日が暮れて5分ほど歩いたヘリポートで星空の観測会。星座版とにらめっこしながら薄雲の合間の北斗七星や琴座のベガ、土星や火星などを探しました。深夜に目覚めた♀ペンがカーテンを開けて夜空を仰ぐと、満天の星空です。流れ星が一つ流れて行きました。
24日日曜日、快晴の朝を迎えました。部屋の窓から見える遠くの山の一番左は谷川岳です。早々に朝食を済ませ、7時シャトルバスで出発。
県道63号「奥利根ゆけむり街道」は奈良保ダムの巨大な壁を見上げて右折して東へ。右手に照葉峡の清流やところどころに現れる滝を見ながら進みます。道路の決壊で工事中の個所が何か所もありますが、1分ほどの一方通行待ちで通過。「奥利根水源の森」の標識を見ると、ぐんぐん高度を上げて坤六峠へ。時計の高度計は1,618mを指していました。
いったん下って沼田からの道に合流、再びベニウツギの咲く道を登っていくと間もなく鳩待峠の駐車場に着きました。
すぐ前に「花の百名山(田中澄江)」で知られる至仏山が見えます。左は小至仏山、右が至仏山本峰2,226mです。
ン十年前、独身時代の♀ペンは5月の残雪期に二泊三日で尾瀬を歩き、女性4人のリーダーとしてこの山に登っています。(変愚院は尾瀬そのものが初めてです。)
今回のバスツァーは大阪・京都組がバス2台、ホテルから1台の人数がシャトルバス2台に分乗し、さらにここで2班づつに分かれ、班ごとにガイドが付きます。私たち10数名はC班になりました。軽い体操をした後、8時30分出発。
最初は石畳の急坂を1キロほど下ります。オオシラビソやブナ、ミズナラなどの林の下にエンレイソウやマイズルソウ、ニリンソウが咲いていました。サンカヨウはまだ蕾でした。ところどころにクマ除けの鈴が付けてあります。大きなブナの木の上の方で、葉っぱが茶色になっているところはクマタナといいます。ブナの新芽が好きな熊が食べてしまって枯れたところです。左手に川上川の流れが見え、傾斜が緩み木道になって沢を渡ると、お化けのような大きな葉になったミズバショウが現れます。クマは冬眠から覚めるとお腹の掃除をするために葉を食べるし、実も好んで食べるそうです。幾つか沢を渡りますが、橋の上から覗くと澄んだ水の中にイワナが泳いでいるのが見えました。
鳩待峠から3.3キロ、約1時間で「山の鼻」に下り着きました。ビジターセンターや二軒の山小屋、トイレ、キャンプ場などがあり、写真左に見える至仏山への登山口です。(ガイドの話では、山開きの7月1日から入山できるが鳩待峠からの一方通行)。峠の標高が1590m、ここは1400mですので標高差200mほどを下ってきたことになります。またここには植物研究見本園があって、約1時間で一周できます。、私たちは少し尾瀬ヶ原を歩きます。
グループの最後尾を歩きました(木道は右側通行ですが写真を撮るため左に寄っています)。白く見えるのはワタスゲの綿毛です。湿原に咲くリュウキンカ、オオバタチツボスミレ、ナガバノモウセンゴケ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲなど様々な植物を見ることができました。ミズバショウは殆どが花期を過ぎて、しかも冨栄養のためにお化けのような葉になっていましたが、歩くにつれて雪渓からの水のお蔭で可愛らしい形のものも現れてきました。(花の写真は次回にまとめて見て頂きます)
尾瀬という名は「瀬の尾」つまり「せせらぎの終わるところ」から来ています(他にもいくつかの説がありますが、私はこの説が好きです)。
泥炭層の上に水苔などが積み重なって浮島のようになり、そこに咲く植物の種類は百数十種といわれ、オゼコウホネなど尾瀬で発見されたものもあります。写真の花はレンゲツツジです。
点在する大小の池塘が尾瀬独特の風景を作り出しています。この池には正面に見える燧岳(2,346m)が影を映す、いわゆる「逆燧」が見られます。が、あいにく光線の加減か映っていませんでした。この辺りは尾瀬ヶ原のうちで「上田代」と呼ばれるところで、この先が「牛首」といわれて「中田代」になるところ。残念ながら時間切れで、ここから引き返しました。
正面に至仏山を見ながら同じ道を帰ります。僅か1時間ほどの短い尾瀬ヶ原ハイキングでした。しかも、後のグループのガイドさんに急き立てられて、ゆっくり写真も撮れなかったのが心残りです。
山の鼻で20分だけランチタイムがあり、慌たただしくお握りを食べ、トイレを済ませて出発。日曜日の尾瀬はやはり人が多く、いくつもの家族連れやグループとすれ違います。帰りも時間に追われてかなりのペースで歩き、最後の石段の登りでは一汗かきました。しかし木陰に入ると涼しい風が吹き抜けて、カッコウやホトトギス、ウグイスの声に耳を傾けながら疲れもなく鳩待峠に着きました(12時15分)。下りとほぼ変わらない所要時間です。途中で腰を下ろしていた同じグループの人は、とうとうシャトルバスに間に合いませんでした。ホテルで元のバスに乗り換えて、再び関越道を走ります。
帰りは直江津から「はくたか」で金沢へ。ここで「サンダーバード44号」に乗り換えて京都へは22時過ぎに着きました。
写真は富山駅で出会ったローカル色豊かな列車です。(八尾曳山、熊野神社稚児舞、全日本チンドンコンクール、神通川第一ダムなどがデザインされています)
大和郡山に帰ると雨でした。Oさんとお別れしてタクシーに乗り、ドライバーさんに聞くと20時頃から降り出したとのこと。家に帰るとあと15分で日付が変わる時刻でした。交通機関での移動時間が長く、肝心のハイキングは3時間あまりと物足りなく慌ただしい二日間でした。しかし、雨が多いこの時期の尾瀬で暑いくらいの好天に恵まれ、数々の花で出会えたことはまず良しとしなければなりません。目を閉じると美しい尾瀬の景色が浮かんでくるようで、帰ったばかりなのに又もう一度訪ねてみたくなりました。
爽やかな朝です。崑崙原産のアサガオが我が家の庭で初めて咲きました。
直径5センチ足らずと小さいですが、濃い紺色にやや紫がかった色の美しい花です。
大和民俗公園花菖蒲園
大和郡山市にある矢田丘陵を望む県立の公園内に小規模ですが花菖蒲園があります。
様々な品種が植えられていますが、その一部をご紹介します。
*何年かにわたって撮影していますので、すべてが現在見られるわけではありません。表示されるファイル名の最初の4文字は月日(0606=6月6日)、次は品種名、最後のカッコ内の文字は年(09=2009年)です*
矢田寺のあじさいアルバム
大和郡山市の古刹・矢田寺は「あじさい寺」として有名です。見本園に咲いている様々な種類のアジサイをご紹介します。
(何年かにわたって撮影していますので、現在すべての花が咲いている訳ではありません)
朝早く矢田寺へ歩きました。白いホタルブクロが朝露に濡れています。
矢田寺のアジサイは見頃を迎えました。
味噌舐め地蔵さんの前を通って本堂にお参り。
境内には色んな種類のアジサイが今を盛りと咲き誇っています。
アジサイ見本園の一部です。エンジアンダム
ブルーキング
ヤマアジサイ紅(くれない)
朝食前に、ゆっくり花を見せて頂いて帰りました。
京都・祇園花見小路で昨年12月にツァーでイタリアへ行った仲間のお食事会があり、幹事さんのご尽力のお蔭で、ツァーに参加した27名のうち添乗員さんも含めて、なんと16名が集まりました。
場所は写真の有名な「一力」…ではなく、すぐ近くのレストランです。
楽しい談笑のうちに食事を終えて、花見小路の突き当りにある建仁寺へ。
塔頭・両足院の門をくぐると、白い砂と青い松の「唐門前庭」に迎えられます。
坪庭「閼伽井庵」
書院で「書院前庭」を見ながら、お寺の由緒などの説明を聞きました。
両足院の名は室町時代に再建されたときに仏の別号である「両足尊」に因んでつけられたそうです。今の時期、池泉回遊式の書院前庭の池の周りに、ハンゲショウが群れ咲いて緑の庭を白く美しく彩ります。
ハンゲショウ。カタシログサ(片白草)とも。ドクダミ科。
名前の由来には「半夏生(半夏至)の頃に花を咲かせるため」という説と、「この時期に葉の半分が白くなるので半化粧」という説の二つがあります。
花は葉の付け根にある薄緑色の穂状花序で、葉に比べて目立ちませんが、写真の左隅辺りから中央にかけて写っています。
この時期に珍しいクチナシの花も芳香を放っていました。
国宝・如庵の写し「水月亭」(左)と「臨池亭」と二つの茶室があります。臨池亭で季節のお菓子とお茶を頂きました。
しっとりした情緒あふれる雨の京都のひとときでした。ぴったり息の合った名コンビの幹事お二人、ありがとうございました。