曇り空の朝、大和民俗公園に今年もこの花が咲いていました。
朝、開いた純白の花は、お酒に酔った美人が頬を染めるように次第に赤みを増して、やがては眠ってしまいます。
曇り空の朝、大和民俗公園に今年もこの花が咲いていました。
朝、開いた純白の花は、お酒に酔った美人が頬を染めるように次第に赤みを増して、やがては眠ってしまいます。
市街地に近いのに豊かな自然の残っている矢田丘陵ですが、さすがにこの8月は花の種類が少ない月です。というよりも、暑さにかまけて、あまり出かけないので花たちに会う機会が少ないだけかも知れません。
ウバユリ(姥百合)
ユリに似ていますが葉が大きいのが特徴です。花が満開になると、この葉が枯れてしまうことが多いので「歯が抜けた姥」に例えられて名が付きました。
カラスウリ(烏瓜)
ツチウリ・キツネノマクラ・ヤマウリなどの別名があります。これは早朝の写真ですが、夜に咲いた花がもう萎んでしまっています。
果実は熟れると美しいオレンジ色になります。種子の形が「打ち出の小槌」に似ているので縁起が良いと、財布に入れる人もいたそうです。
クサギ(臭木)
葉の匂いが悪いので、こんな名前になりました。しかし花は甘い香りでチョウを呼び寄せ、
秋になると紅色のガクの中に紫色の綺麗な実を付けます。
コオニユリ(小鬼百合)
オニユリの近縁種だそうですが一回り小振りです。正確には葉の付け根にムカゴができるかどうかで見分けるのですが、私はまだ確認していません。
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
北アメリカ原産の帰化植物でアメリカヤマゴボウともいいます。子供の頃は「インキの木」と呼んでいました。実が真っ黒になると染料にもなるだけにシャツなどにつくと色が落ちず、また毒性が強いので絶対に口にするなと言われていました。
ミヤマウズラ(深山鶉)
絶滅が危ぶまれるシュスラン属のランです。小鳥が羽を拡げた形の可憐なこのランを、矢田山で見つけたのは2005年のことでしたが、二、三年後には全く見かけなくなりました。道から離れた林の中で人知れず咲き残っていることを祈っています。
昨日までの雨が上がり、爽やかな風が心地よい朝…ギボウシの花が咲いています。
ギボウシ 擬宝珠 クサスギカズラ科ギボウシ属 ユリに似ているので昔はユリ科に分類されていました。蕾の形が「橋の欄干や神社、お寺の階段や廻縁の手すりに付けられている擬宝珠に似ている」ことから付いた名前。
山でもよく見かける花ですが、我が家のものは葉に白い模様の入った園芸種です。
6月になりました。梅雨入り宣言のあとも良いお天気が続いています。5月下旬から咲いているわが家の花たちを紹介します。マツリカは漢字で書くと「茉莉花」。ジャスミンの一種(アフリカ・ジャスミン)だけに、いい香りがします。
ユキノシタ(雪の下)
5枚の花弁のうち、上の三枚は小さくて濃いピンクの斑点があり、下の2枚は大きくて真っ白です。ちょっと湿ったところが好きなのか、子供の頃、田舎の井戸端でたくさん生えていました。
ゼラニウム
天竺葵の一種。いろんな形や色のものが園芸品種で作り出されています。虫除けの効果があるということで、スイスでは各家の窓際にこの花の鉢が置いてありました。
ペラルゴニウム
四季咲きのゼラニウムと同じ仲間ですが、こちらは初夏から夏にかけての花です。
ドクダミ
「ドクダメ・毒溜め」ではなくて「毒矯み(抑制する)」が語源。子供の頃はジュウヤクと呼んでいました。これは十薬という漢方薬の原料になるためです。独特の生臭い匂いから、中国では魚腥草、英語でも fish herb と呼ばれるとか…。4枚の白い部分は苞で、棒のような花序にたくさんついている小さい黄色い部分が花です。
ムラサキツユクサ(紫露草)
たくさん蕾を付けますが、朝開いては次第に萎んでしまう一日花です。それでも長い間、次々に咲いてくれます。高校の生物の時間に顕微鏡で雄蕊を見て「細胞内の原形質流動」を学び、生命の神秘に触れた思い出が甦ります。
オキザリス
色んな品種があるようですが、家で咲いているのはこのレグネリー・マイケという品種です。冬眠から覚めてから、ずっと咲き続けています。
カラー。サトイモ科の花で和名はカイモ(海芋)。湿地を好むものの他に、園芸種は陸性のものが多いようです。家にあるのはこの清楚な感じの真っ白な花です。
午後から天候が不安定という予報に、山歩きは止めて大和民俗公園を歩くことにしました。
梅林で早くも赤い実を付けている木がありました。
花菖蒲園のアヤメはまだですが、ちょっと離れたジメジメしたところで咲いていた花です。
これは我が家に咲いているイチハツです。アヤメの仲間で一番早く咲くので「一初」。
「いずれがアヤメ、カキツバタ」といいますがショウブも含めて、私には区別がつけにくアヤメ科の花たちです。
普段の日曜日より人が少なく静かなGWの矢田丘陵を歩きました。今、咲いている花のごく一部です。
白色のオドリコソウ
ギンリョウソウ
ムラサキサギゴケ
「こどもの森」のフジ
矢田寺上のフジ
ウツギ(矢田寺)
矢田寺のサツキはまだ咲き初めです。
ネジキ?と思いますが自信がありません。植物に詳しい方、お教えください。
サルスベリが咲いています。これから9月末頃まで長い間咲きつづけるので「百日紅」
「枝先へ枝先へ花百日紅」 星野立子
近くで見ると複雑な形をしています。
これも普段はあまり目立たない花。
冬には真っ赤な実になるマンリョウ(萬両)の花です。
二四節気で小暑が過ぎると、今はもう晩夏なんですねえ…。年ごとに季節の移り変わりのスピードが増していく思いです。
矢田丘陵の中腹にある厄除けの古刹・松尾寺ではユリの時期を迎えました。
今日はあまりの暑さに、いつもの登山道ではなく車で駐車場まで乗り入れて拝観してきました。
境内には1000鉢のカサブランカが並べられ、素晴らしい香りを放ちます。
まだ純白のカサブランカは蕾が多く、パープル・カサブランカやゴールデン・カサブランカが咲いていました。
ゆっくり花を見せて頂いて、閼伽井(上の朱塗りの建物)から流れる霊水をペットボトルに頂いて帰りました。
6月も今日で終わり。アジサイのシーズンもそろそろ終わりに近づきました。
5時過ぎから矢田寺を散歩してきました。
朝日が朱塗りの本堂をあかあかと照らしています。
お詣りを済ませて本堂裏に回りました。去年、立派な角のカブトムシが居た近くに…
今年は♀がいました。
上の二枚は♀ペンが自分の好きな花を写したものです。
遍路道入り口のアジサイ
正面の建物は南僧坊
前の弁天池のミズカンナ
大門坊のナツツバキ
アジサイ園に入ります。
アジサイの谷の遊歩道を散策
最後に見本園を見て、いつも車を置くお地蔵さんの辻に帰ります。
近くの田圃でアオサギがのんびりと朝ご飯を食べていました。