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町はずれに来ると舗装道路は終わり、道脇にはヤナギのような木が並び白い綿毛が風に舞っています。
それが途切れるとヤナギランのピンク、ナタネの黄にところどころシシウドの白が織りなす美しいカーペット。
シラカバやタケカンバが多くなり、間もなく水の枯れた広い川床に入りました。カマスは凹凸の激しい道なき道を激しく車体を揺らし、砂埃を巻き上げながら突進していきます。
しっかり窓枠にしがみついていないと座席から振り落とされそうで、居眠りもままなりません。
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2時間ほどカマスに揺られながら次第に高度を上げ、最後は砂礫の段丘を乗り越えて標高800mのベースキャンプに着きました(12時30分)。
他のパーティの何台かの改造バスも次々と到着。
我々を歓迎するように、頭上の灰色の雲が薄れて青空が広がってきました。
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緑の壁に茶色の屋根のコンテナが今夜の宿です。内部は二室に分かれ、それぞれ上下のベッドが二つずつ。つまりコンテナ一つが8人用のコテージです。
このようなコンテナが10数棟。少しずつ間をあけて、配置されています。
右に見える少し大きい建物はレストランです。
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昼食のあと、足慣らしに正面に見えるラクダ山へトレッキング。
双耳峰の右側、槍ヶ岳のように見える岩峰のほうが少し高いようです。
この林道から次第に道が細くなり、山裾を右に捲いて右に見える雪渓を回り込みます。
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雪渓を登り切ると左に折れて、がらがらの岩屑の道を直登。コルに出ます。
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普通のツァーはコル迄ですが、私たちは槍の穂に登りました。
この写真の上部、V字型に切れた所のあとにスラブのトラバースがあり、ちょっぴり高度感もあって面白かったです。
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下からでは左に見えたラクダのコブに登って見下ろした写真です。
真下に人のいるコル、その後に先ほど登った岩峰。その上に明日辿る長い稜線が見えます。(続く)