7月29日9時、和佐又ヒュッテ前を出発。青空の下を大普賢岳へ
向かいました。ブナやヒメシャラの林を抜け、ハシゴや鎖場を登って
着いた「笙ノ窟」です。いつものように、天井から滴り落ちる冷たい
霊水を頂きました。
岩壁の下を辿り、キレット状の急な岩の道で日本岳のコルに出て、
更に鉄の階段を登って石の鼻に立ちました。向かい合う大台ヶ原
のスカイラインが手に取るように見えました。
小普賢岳のコルに荷物を置いて山頂を往復後、いったん下ると
鉄ハシゴ、桟道などが連続する厳しい登りが続きます。
ヤマホトトギスの花がたくさん咲いていました。
さらにジグザグの登りを重ねて奥駈道に出ると、5分ほどの登り
で大普賢岳の頂上に着きました。(11時50分)
変愚院は5度目、♀ペンは3度目の頂上ですが、これほど眺望に
恵まれたのは初めてです。
これはバリコヤノ頭から稲村ヶ岳へのスカイライン。この右手には
山上ガ岳が宿坊の屋根まではっきりと、山上ヶ岳と稲村ヶ岳の間に
は遠く、金剛・葛城の山々まで望むことができました。
二年に渡って歩いた奥駈道上の懐かしい山々。行者還岳、弥山、
八経ヶ岳、行仙岳、笠捨山…。ずらりと並んで挨拶を送ってくれて
いるようでした。