ふたかみパーク当麻 09:20…国見の丘 09:30~09:35…444mP 10:02 … 眺め坂 10:15~10:20…大津皇子墓10:05…雄岳10:10…雌岳11:35~12:15(昼食)…岩屋峠 12:30…裕泉寺12:50…ふたかみパーク当麻13:24
昨日までの寒さも一服。道の駅・ふたかみパーク当麻に近づくと二上山には雪もなさそうなので、アイゼンは車の中に置いて行く。
左は雌岳、右は雄岳へ行く道路を渡って「二上山ふるさと公園」を抜けると、猪除けの柵の上に長い石段が続いている。かなりの急勾配で456段あるので、歩き始めから僅か10分で息が切れる。
登りきると「国見の丘」展望台で、トレーニング姿で屈伸運動する人や、何度も石段を投降する人に出会った。すぐ右手から林の中を緩く下って、コルから急登で最初のピークに出る。
ベンチがあり、すぐ目の前に並ぶ雄岳と雌岳を見上げる展望が拡がる。空は青みを増し、日差しが暖かいのでジャケットを脱ぐ。
木の階段道を下り、再び登り返すと4等三角点の埋まる444.8mピークを通過する。暗い林の中で無展望である。少し先で、左に烏谷口古墳へ降りる分岐がある。この道も一度歩いてみたい道だ。
やや登りになり、次の見晴らしのいいところには「眺め坂」の表示がある。すぐ左下に鶯塚が見え、大和平野が一望された。すぐ後から登って来られた人をはじめ、このルートで出会った数人の方は皆さんが近くの人で、よくこの道を登り降りされているようだ。しばらくは山腹を捲く道を行き、再び登りになると出合坂の標識がある。左に見える雌岳が目の高さになる頃、木の幹に張られたテープ標識で右の雄岳へ向かう。せっかく稼いだ高度が惜しいくらいくだって登り返すと、林の中でいつもの二上神社からの道に合流した。
左に行くと大津皇子墓所の石垣が見え、少しの登りで微かに雪が残ってる墓所の前に出る。雄岳頂上の神社に参拝、休まずに雌岳を目指す。馬の背に降りる途中で、先ほどのテープを直進すると合流する小さな岩場を通る。去年なかった新しい捲き道が岩の横に付けられていた。馬の背でトイレを借りて、次第に人の行き来の増えた雌岳へ向かう。
頂上手前で左の休憩舎に寄り道して登った頂上広場の日時計周辺は、この時間には珍しく貸切状態だった。暖かい日差しを受けて昼食の準備を始める頃から、ぽつぽつ人影がみえたが、それでもいつもに比べると閑散としている。ゆっくりと食事を済ませて、岩屋峠に下る。
ツバキの花が満開で、むせるような匂いを放っていた。峠からの下り道も凍結したところもなく、途中にやや湿った箇所はあったが難なく裕泉寺に着く。沢沿いの竹藪には猪除けの柵が続き、「密猟禁止」の掲示があるのを見ると、二上山には、それほどイノシシが多いのだろうか。
大池にはたくさんの水鳥が群れていた。人に慣れていて、私たちを見ると集まってきた。中でも大きな二羽は嘴で岸辺をつついたり、「オクレッ」と聞こえるような鳴き声を上げる。
しばらく遊んで池の周りを反対側まで来て振り返ると、低空で飛んできた一羽に続いて大きな奴の他はみんな見送りに来てくれた。
今日は山口神社にも傘堂へも寄らずに、まっすぐ道の駅に帰る。ゆっくりと二上山を楽しめた日だまりハイキングだった。