ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

2016年の山行(4) 二 上 山

2016-02-24 10:44:02 | 山日記

 【登 山 日】2016年2月18日 【メンバー】近藤法子、芳村嘉一郎、芳村和子
【コースタイム】道の駅ふたかみパーク当麻 10:00…加守山口神社10:15…雄岳11:30…雌岳11:50~12:30…岩屋12:55~13:10…傘堂13:50~14:00…道の駅14:15

近藤さんの車に同乗させて貰い、快晴の空の下を山麓の道の駅へ。加守へ歩く道のあちこちに紅や白のウメが咲き、春が近いことを告げている。神社にお参りして獣除けの金網の戸を開けて階段道を登る。消防団員らしい若い人が降りてくるのに次々と出会う。ゆっくりと高度を上げて春日神社への分岐にあるベンチで一休み。加守に住むという男性が山の美化を呼びかける札をつけておられて、しばらくお話する。

緩やかな林の中の登りから鉄の階段、丸太の階段を経て尾根道に出る。大津皇子廟所、山頂二上神社に詣でて

雄岳頂上で記念写真を撮り、雌岳へ。この時間になると行き交う人も多くなり、挨拶を交わしながら馬の背へ下り、登り返す。



三角点近くのアセビがもう白い花を開き初めていた。



大和三山を浮かべた大和平野を眼下に、遠く雪を頂いた大峰の山々まで見渡せて抜群の展望だった。ちょうど昼時でベンチはほぼ埋まっていたので、日時計の干支の字を描いた石の上に腰を下ろす。

ゆっくりと昼食を済ませて、岩屋峠に下る。サザンカの林が終わると眼下に河内平野が広がり、正面にPLの塔が見える。ここのベンチにいた人に、淡路島が見えていると教えて貰った。新しいランドマークの「あべのハルカス」や「りんくうタワー」も見える。こちらの大阪側からも次々に人が登ってくる。



峠から少し下って岩屋を見に行った。横倒しになった岩屋杉周辺もすっかり古びて、時の経つのが早いことを実感する。岩屋峠からの祐泉寺への下り道は、いつも通りじめついた感じだった。午後になっても何組か登ってくる人に出会う。



のんびりと川沿いの道を下り、公園を抜けて大池のカモ君たちと遊び、傘堂に寄った後、道の駅へ歩いた。久しぶりにメインルートを歩いたが、展望もよく楽しいハイキングだった。


二月堂へ竹送り(2016.02.11)

2016-02-13 11:28:18 | 奈良散歩

 大和路に春を呼ぶ行事として名高い東大寺の修二会。正しくは十一面悔過(けか)といい、二月堂本尊の十一面観音に、私たちが日々犯す様々な過ちを懺悔する法会である。俗にお水取りと言われるが、若狭井からお香水(おこうずい)を汲み上げて二月堂のご本尊・十一面観音にお供えするのは3月13日の午前1時半。行は2月22日の前行(別火)に始まり、本行は現在は3月1日から二週間にわたって行われる。この行を務める練行衆の足元を照らす道明かりに使われる大松明は、期間中の毎日使われて総数は141本に上る。(一日10本、12日だけ11本)



松明に使われる真竹は古来、大和の月ケ瀬、高山などの他、山城からも多くの人の手によって運ばれてきたが、その風習を復活されて今年で39回目を数えるのが京田辺市の「山城松明講社」である。
 

行事は京田辺市の大御堂観音寺近くの竹林で根付きの真竹を掘り起こす作業に始まり、観音寺の十一面観音の前で道中安全を祈願したあと、大八車などで奈良坂瓦道まで運ばれてくる。ここから3本が人の肩で二月堂に運ばれるのだが、私たち夫婦は途中の転害門から参加させて頂いた。



快晴の真っ青な空の下を歩き、10時、転害門前に着くと、お迎え式の太鼓やお接待のゼンザイなどの準備で、たくさんの人が忙しく立ち働いておられた。「きたまち観光案内所」を見学したりするうち、11時前、太鼓の演奏が始まり、大勢の人に担がれた竹が到着した。



門前に竹が並べられ、ここで休憩して再び出発。





私たも、ここから担がせて頂いた。しかし身長が低いので肩が竹に届かず、実際は手で捧げる格好で歩く。旧京街道(般若坂越)を南へ向かい、県庁を迂回して県庁東交差点で地下道を潜って東大寺へ。快晴で気温が高く汗をかくほどだった。







何カ所かの階段を登って二月堂の前へ運び上げて奉納したあと、湯屋の西側へ立てかけた。



これまで修二会には何度か参会したが、この竹がその歴史的な行事に使われると思うと、本当に貴重な体験ができて感無量である。来月は例年とは違った気持ちでお詣りさせて頂けるだろう。


椿寿庵の椿(2016.02.08)

2016-02-09 11:36:04 | 大和郡山歳時記



大和郡山市池之内町にある椿寿庵で、今年もツバキを見せて頂きました。
個人のお家ですが大きなビニールハウス二棟の中に、丹精込めて育てられた椿が次々と咲き競っています。



鉢の数は大小合わせておよそ6000株、ハウスにおられた奥様に聞くと、種類は「1000種以上はあるが、私にも名前が分からない子がいますので…」ということでした。そのうち、ごく一部をご紹介します。

1.桃太郎  2.姫白雪  3.ピンクポップコーン  4.抜筆 

5.雪の精  6.赤八幡  7.つらつら椿  8.佐保の庄

9.つらつら椿  10. 衣ずれ    11. 千代の春   12.御国の誉

13.ルチエンシス   14.胡蝶侘助    15. 舞の袖   16.覆輪有楽

17. 春 風   18. 茜唐子   19. 紅匂   20.風鈴一号

21. 数寄屋(侘助)  22.後背山  23. ファイヤーダンス   24.絵姿


25.ピオニークイン  26.越の吹雪  27.富樫白  28.花扇抄

美しい花たちに見送られて、汗ばむほど暖かく花の香一ぱいのビニールハウスを後にしました。