ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

矢田にもようやく秋が(9月29日)

2007-09-29 17:35:02 | 矢田だより
ようやく秋らしくなりました。
曇り空の下、矢田丘陵を歩いてきました。





矢田寺駐車場のヒガンバナは、はや終わりに近くなりました。





稜線を歩いて南僧坊池を過ぎた湿地帯では、今年もキセルアザミの花がたくさん咲いています。
この花は終わると首をまっすぐに上に向けます。

露ナシ池で手を叩くと、久しぶりにヒメが艶やかな姿を現しました。釣り糸にも係らず、元気で暑い夏を乗り切ったようで、嬉しく思いながら下りました。



珍しい花々(9月26日)

2007-09-27 08:38:49 | 花日記
**本日の担当は♀ペンです**

昨夜は仲秋の名月。急に秋らしい朝になりました。
ハチキンさんのお誘いで奈良県野生生物保護委員会代表者の中尾さんをお訊ねしました。
「山辺の道」沿いで、珍しい花々の増殖に努力されています。



石上神宮の境内を抜けていきます。
境内には天然記念物の東天紅をはじめ、いろいろな種類のニワトリが放し飼いにされています。
ここのニワトリは自由に飛び回り、夜は木の上で眠るとか…。



これはウコッケイです。卵の値段がとても高いんだって…。



境内を抜けて少し歩くと、中尾さんがにこにこと迎えて下さいました。
いろいろ珍しい植物が育てられていますが、これは、そのうちの一つミズアオイです。



最近増えてきた外来種のホテイアオイに比べて、数が少なくなってきているそうです。



これはワタナベソウ。他にもいろいろな珍しい花や、メダカなどの淡水魚も見せて頂いておいとましました。


大快晴の富士

2007-09-26 18:59:31 | 山日記


9月21日、ご来光を見たあと新六合目をあとに山頂を目指します。
宝永山荘の横に通行止の標識がありますが、あとは自己責任で…



カンカン照りの中を登り続けます。写真は9合目を過ぎたあたり。
このあと胸突き八丁の登りが待っています。



富士宮頂上で小憩後、日本最高峰・剣が峰へ。
白亜のレーダードームがなくなった山頂は、廃墟のよう…



山頂より西の眺め。写真中央の湖は本栖湖。その右手は青木ヶ原の樹海。
本栖湖のすぐ上は蛾ヶ岳。その上、雲の浮かんでいる上は、南ア・鳳凰、甲斐駒。
右手は八ヶ岳。紺色に近い空の色です。



頂上滞在30分。ゆっくり展望を楽しんでお鉢巡りに…。
(写真は正面に八ヶ岳を見ながら…)
今年は余りの暑さに御殿場道~宝永山経由は諦めて、もとの富士宮道を下りました。

この時期の富士は最盛期の人の列が嘘のようで、この日の山頂は富士宮口からの登山者が約30人、他の登山口を合わせても50人に満たない静かな山でした。

それにしても暑い富士で、下りは西日をまともに受けて汗びっしょりになりました。

今年の富士は暑かった!

2007-09-25 10:15:56 | 山日記


9月21日、東名静岡で見えていた富士が富士川SAに来ると雲に隠れました。
表富士周遊道路の旧ゲートを過ぎて高鉢Pまで来ると、真っ青な空の下に、惜しみなく富士が全容を現しました。



新5合目に駐車、身支度を調え夕陽を浴びて出発。(17時20分)



…といっても今日は標高差100m、20分ほどの、ここ新六合目まで。
宝永山火口へ遊びに行って帰る頃には日が沈み、くっきりと影富士が浮かびました。
反対の西側は真っ赤な夕焼けです。



毎年お世話になる宝永山荘で、小屋主の渡井正弘、弘子夫妻と一年ぶりの元気な再会を祝いあって生ビールで乾杯。
このあと、以前小屋で知り合った故人の供養のお酒や、秘蔵のコケモモ酒も頂きましたが、弘子ママは一滴も飲めません。

去年満員だった小屋は、今夜は私たち4人で貸し切り、夫婦それぞれ別の部屋でゆっくり休みました。

それにしても今年は気温が高く、夏でも炭火の入っている囲炉裏に火の気はありませんでした。

酷暑いつまで(9月19日)

2007-09-19 15:27:11 | 矢田だより
朝夕は涼しくなりましたが、陽が昇ると昨夜の甲子園の熱戦の火照りがまだ残るような暑さです。
それでも矢田丘陵の山田の畦にはヒガンバナが咲き始めていました。


家の庭のサルスベリも燃えるように最後の花を咲かせています。


このサボテンも大輪の花を見せてくれました。


こちらは季節外れのシクラメン。毎日のように次々と花が開きます。


過ぎゆく夏を惜しむような仲良しのチョウチョウ。

敬老会(9月17日)

2007-09-17 18:28:57 | Weblog
地区の敬老会が今年も総合公園施設体育館で行われました。
朝からお手伝いで会場設営の準備、午後は入り口から会場への案内係りです。



午後になると、次々とお年寄りや付き添いのが集まってこられて、市長の挨拶でセレモニーが始まりました。



このあと、保育園、幼稚園の子供たちの遊戯、踊り、歌や中学生のブラスバンドなどで、お年寄りと子供たち、その親たちが楽しく交流して、午後4時半、幕を閉じました。
これまでにない暑い敬老の日でしたが、喜んで帰られるお年寄りの笑顔に疲れも吹き飛ぶ思いでした。
家に帰ると、自治会から今度は私に「敬老のお祝いの品」が届けられていました。

金剛山頂には秋の風?(9月16日)

2007-09-16 19:09:33 | 山日記


急に思い立って、金剛山へ汗を流しに行くことにしました。
9時前、石筆橋から太尾を登ります。
しばらく通らないうちに、よく整備されて歩きやすくなっていました。
人も少なくて、二人の好きな静かな奈良側の登山道です。



六道の辻まで登ると、涼しい風が吹き抜ける尾根道が大日岳に続きます。
薄の穂が靡き、ゲンノショウコやオオマツヨイグサの花が咲いていました。



仁王杉で食事をすませて国見城址に行ってみました。
こちらはいつもの日曜日と同じように、ごった返しています。
引き返す途中の転法輪寺境内で、思いがけなくフェアレディさんに出会い、挨拶を交わしました。



法螺貝の音が響き、「ザンゲザンゲ、ロッコンショウジョウ」の声が近づき、葛木神社に行者さんの一行が登ってきます。



ツリフネソウが色あせて、ミカエリソウの花が咲き始めました。
金剛山に本当の秋が来るのももうすぐでしょう。

クスリ資料館

2007-09-14 09:04:08 | Weblog
9月11日、もう一箇所の見学先、御所市今住にある三光丸本店にお邪魔しました。
「大和の置き薬」として有名な三光丸メーカーが設立したクスリ資料館を、館長の浅見さんが案内して下さいました。
昔の薬作りの道具、薬の預け箱、行商のお土産、古文書、引札、版木、鑑札、看板、漢方生薬見本などが多数収蔵、展示されています。



縦長の看板、左端のものの上部に「官許」の文字がありますが、これは明治政府が認可した印。また右端のやや小さい縦型の看板は江戸時代のもので、写真では分かりませんが「御免」という徳川幕府認可の印が彫られています。



明治時代の薬包紙です。いろいろな効能が書いてあります。
赤痢、コレラに強い殺菌力があるという漢方薬の効き目があったのでしょうか?
「牛馬の腹痛」というのも面白いですが、館長さんの話では実際に東北地方では、お陰でこのクスリが良く売れたとか…。



柱にもたれさせてあるのはイッカク。イルカに似た海の生物の牙…本当は歯です。
西欧では昔、ユニコーン(一角獣)の角と信じられていました。
天井に届くほど長く、触らせて貰うと象牙のようにツルツルした手触りでした。

他にもクスリについての珍しい、また有益なお話しをいろいろ伺って辞去しました。